2015年以降、相場が乱高下気味な116515LNのチョコレート文字盤。
2015年8月に約260万円という中古相場だったのが、2016年8月には207万円に下落。その際、60万円程度の値下がりとなったのです。
そうかと思ったら、2017年12月にはそこから50万円ほど上昇し、2015年8月水準に近い状態にまで回復。その後は順調に値上がりし、2018年5月には約272万円、2019年1月には285万円となり、2019年7月には300万円以上という水準になったのです。
しかし、2019年9月には約293万円となり、再び300万円を切った状態にまで下落してしまいました。
さて、このような動きを見ると、冒頭では「乱高下気味」と書きましたが、この時計は、全体的な相場トレンドに影響されやすいといったほうが正しいように感じます。
なぜなら、目立った値下がりとなったのが、2016年8月と2019年9月であるからです。それら時期といえば、記事でも何度もお伝えしている「有名な値下がり時期」というのは読者の方々もお分かりでしょう。
そうなると、116515LNチョコレート文字盤の相場は相場全体のトレンドに影響されるのが常といえるわけなのですが、実は今の様子を見ると「そうなのか?」といえる状況となっているのです。
116515LNチョコレート文字盤は、現在約333万円という水準なのですが、なんとこれは、2019年9月に対して約40万円という値上がり状態。
記事でこれまでお伝えした最高値は、2019年7月の約302万円でしたが、それと比べても大幅に上昇している様子なのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年9月 の安値(楽天) |
2020年3月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
デイトナ チョコレート文字盤 116515LN |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥2,937,600 | ¥3,338,000 | 400,400 | 113.63% |
ロレックスといえば、2019年夏頃から値下がりし、2020年になってから一部人気モデルを中心に回復傾向の兆しがありましたが、ここ最近は新型コロナウィルスの影響からなのか、あまり相場が動かない様子があります。
それに対して、この116515LNチョコレート文字盤は、目立った上昇となっているため、他と明らかに違う動きとなっているわけです。
実際、2019年夏に値下がりし、値下がり以前の水準を大幅に上回る存在は116515LNチョコレート文字盤とプラチナの116506ぐらいだといえます。
これら2本の共通点は、中古相場が他のデイトナよりも高いといった特別感だといえます。
そして、この時期に過去最高値といえる水準となっていることから、かなりな「強さ」を感じます。
ちなみに、116506Aは2019年夏に値下がりしていないかつ、今では900万円台というように、他の事情を無視するかのような値上がりとなっているため、最も「強い」といえる存在だといえます。