116400の中古を「安い順」で見ると、かつては白文字盤が並んでいたのが、現在では黒文字盤という傾向があります。けれども3月時点では、黒文字盤も70万円以上という水準に位置していたのです。
そして今回、黒文字盤は60万円台中盤という水準値下がりしたため、白文字盤との差は、以前よりも目立って大きくなったといえます。
116400が70万円以上という水準になった際、「ついにミルガウスも値上がり」という感覚がありましたが、黒文字盤に関しては値上がり以前の水準に戻ってしまったような感じです。
とはいえ、現在水準は「どの時期に近いか?」というと、なんと2019年4月。他の多くのロレックスが2018年水準並に下落しているのに対し、この116400黒文字盤は2019年4月並をキープしているわけです。
そうはいっても、実は2019年4月水準は2018年4月水準とそれほど大きな差がありません。
ですから、2018年水準とも近いといえるわけで、結局のところ、他のロレックスと同じような下落となっているともいえるのです。
ちなみにこの時計、日刊SPA!の記事でも書きましたが、筆者が著書の印税で購入したモデル。その際、有名店で購入したのですが、あえて最安値といえるのどの個体を購入しませんでした。(詳しくはこちらの記事)
そして、今年お店に持っていった結果、その買取額が購入額を超えたのです。その際もまた、お店で査定してもらったため、何ら特別な方法は使っていません。
具体的には2017年に約55万円でお店で購入し、2020年にお店に持っていった結果62万円という査定結果が出たのです。
そのとき、私は売るという決断をしなかったのでのですが、おそらく今、再度査定したとしても、前回ほどの査定額とはならないでしょう。
では、私は後悔しているかというと、あまりそういった感情はありません。もしも、このミルガウスを気に入っていなかったならば、私は「なぜあのとき売らなかったのだ」と後悔したでしょう。
しかし、私はこのミルガウスを気に入っているため、安くなる可能性があっても売らなくて良いと判断しました。
つまり、その際「売り時でない」と思ったわけですが、本当に値下がりした今、その感覚に変化が生じたかというと、全くそんなことはないのです。
では気に入っているものの場合の売り時はどんな場合かというと、私は以下のような例だと思います。
そんな場合でしょう。
ですから、私にとって116400はまだ「売る」ときでないのです。
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