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金無垢革ベルトの、ロレックス『デイトナ』16518

ホワイトゴールドのデイトナが欲しかった場合、かつて革ベルトしか選ぶことが出来ませんでした。

特にメテオライト(隕石)ダイヤルのデイトナが出た2003年頃、筆者はホワイトゴールドブレスの仕様があればいいのに、と思った記憶があります。

しかし、その後ホワイトゴールドブレスレットのデイトナが登場。

すると、革ベルトのデイトナ自体がマイナーな存在となってしまいました。

このイエローゴールドケースに、エルメスのような色合いの革ベルトを装着した16518は、特に2010年頃かなりの安値となっており、その頃の相場はステンレスの16520と同様

88万円でこれかステンレスのデイトナかを悩んだ記憶が筆者にはあります。

で、2010年当時ほぼ同水準の相場だった16520黒文字盤と、この金無垢革ベルトの16518

どっちが高くなったかというと、正解は16518

筆者自身、金無垢だけどマニアックな16518と世界的に人気のある16520黒文字盤、どっちが高くなるか非常に悩みましたが正解はマニアックな方でした。

2016年7月時点での黒文字盤16520の安値130万円に対して、16518は140万円以上

16518を買っていれば約10万円も高くなったのです。

とはいっても革ベルトモデルを使うと当然ベルトが痛みます。

売るときは純正ベルトのほうが評価が高いため、それを交換することを考えると1652016518の価格差は約5万円

さらに、処分しやすさという観点では16520のほうに軍配が上がるでしょう。だって、需要があるのは16520です。

ということで、16520よりも高値になっている16518ですが、様々な事情を考慮すると16520との勝負において勝者はどちらなのか絶妙なところ。

しかし、どちらを買ったにしても30万円単位という値上がりに変わりはありません。

つまり、欲しい方を買う、というのが正解でした。

ただ、イエローゴールド+エルメスのような色合いの革ベルト、というデイトナは現モデルではない配色。

ま、革ベルトの場合、ベルトを変えれば済む話ではありますが、あえて今、ちょっとカジュアルプレミアム感のあるこの配色のデイトナが新鮮に見えるような気がします。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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