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70万円台に回復、ミルガウス116400黒文字盤

116400黒文字盤は、2007年のデビュー時の新品実勢価格が110万円程度だったため、それと比べると2019年8月水準をもってしてもピーク水準とはいえません。

そのため、2019年8月水準は、“リーマン後としてはピーク”といった表現が適切といえるわけですが、現在水準がそれに近い状況となっているのは驚きです。

ちなみに、この回復によって、116400黒文字盤は、116400GV黒文字盤と価格差が2万円程度という状況になっています。

4月の記事でもお伝えしたように、この時計、筆者が自らの著書の印税で買ったモデルですが、仮に4月の値下がり時に売っていたならば今頃後悔したことでしょう。

なお、白文字盤については現在も約77万円という水準なのですが、これは3月とほぼ同様です。

黒文字盤が4月に下落⇒6月に回復となった反面、白文字盤は3月から6月にかけてほぼ変わりないというのは面白い現象だと思います。

現在、黒文字盤よりも白文字盤のほうが高いわけですが、こういった現象の際、値動きするのはより人気があるほう。すなわち高く評価されている白文字盤となる傾向があります。

けれども、ミルガウス116400では黒文字盤が値動き、白文字盤が値動きしないといったようになっているわけですが、こういったところがミルガウスらしいあまのじゃくさ」だといえるかもしれません。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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