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現在相場考察

回復傾向、アクアノート5065/1A

2020年7月15日更新
パテックフィリップのアクアノートについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年4月の安値と2020年7月の安値を比較し現在相場を考察。この3ヶ月での変動は58万円の値上がりだった。

アクアノート 5065/1Aについての考察(2020年7月)

アクアノート5065/1Aは、2019年上半期という時期に目立った上昇となり、8月には約440万円という水準に達していました。

しかしその後は、2019年夏の下落トレンドに伴い値下がりし、2019年12月には368万円という水準に変化。その際、4ヶ月で約78万円という下落幅だったのです。

そして、2020年には新型コロナによって再度の下落トレンドが発生。4月には緊急事態宣言の影響から多くの腕時計が値下がりしましたが、その際5065/1A338万円にまで下落したのです。

5065/1Aは2019年1月水準では約252万円というように長らく200万円台に位置していましたが、5月には348万円に変化。そしてまたたく間に400万円台にまで上昇したのです。

けれども、先のように下落トレンド後は値下がりに転じます。2019年1月水準にまで戻るといったことはなかったものの、400万円台という水準は一瞬だったといえます。

さて、そんな5065/1Aの最近の様子ですが、多くの人気モデルと同様、回復傾向となっている様子があります。

現在、5065/1A396万円という水準なのですが、これは4月水準に対して58万円の値上がり状態。あと一歩で400万円台回復といった様子だと感じます。

とはいうものの、5065/1Aには気になることがあります。それは、ラバーベルトモデルの5065Aの相場なのですが、現在売られている5065Aは、なぜかその全てがブレスレット仕様となっているのです。

実は、このアクアノートのブレスレット、単体でも入手可能だったため、5065Aをブレスレット仕様とすることもできたのですが、それを5065/1Aとみなすか否かで対象となる相場が変わるという難しい状況にあるのです。

とはいうものの、ブレスレットが装着された5065Aのボトム価格は約368万円。回復傾向に変わりないのですが、こちらを対象とすると“あと1歩で400万円台”とはいえません。

さらに気になるのは、近頃アクアノートにおいて、ラバーベルトのほうがブレスレットよりも高い価格帯となっていることが珍しくないのに、本来ラバーベルトが標準装着される5065Aに、ラバーベルトの個体が現在1つもないという点です。

このことから5065/1Aの水準を他の同世代アクアノートと比較しづらいわけで、回復傾向であることは確かなのですが、どのぐらいの勢いなのか判断がつきづらいのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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PATEK PHILIPPE パテックフィリップ アクアノート 5065/1A-001 中古 337513

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年4月
の安値
2020年7月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
アクアノート
5065/1A
中古 0年
3ヶ月
¥3,380,000 ¥3,960,000 580,000 117.16%

いずれにしても5065/1Aは4月の値下がりから回復したことに違いないのですが、仮に5065/1Aを基準値とするならば、396万円となるわけで、2019年8月の約440万円に続いて歴代2位といえる水準だといえるでしょう。

けれども、ブレスレットが装着された5065Aを基準値としたならば約368万円となるわけで、2019年12月並に回復したということになります。とはいえ、この動きだったとしても、歴代2位ということになります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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