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この選択肢は今こそ“あり”といって良いかも、シードゥエラー『1665』

そんなシードウェラーのアンティークモデルは、

  • ふち無し文字盤
  • プラスティック風防
  • を備えた見た目的にも“アンティーク”要素をたっぷり楽しむことができるのにもかかわらず610mという脅威の防水性を実現しています。

    プラスティック風防で610mってすごいですね。。

    とはいえ多くのプラスティック風防を搭載するモデルが「ドーム型」を採用しているのに対してこれはドーム型ではありません。

    しかし、それでも現行サブマリーナの2倍以上の防水性を1960年代に実現しているのだからびっくりです。

    しかも、日本ロレックスでオーバーホールされた個体はちゃんと610mの防水性能のテストをクリア。

    つまり、こんな“アンティーク”な見た目の時計で潜水できてしまうのです。(潜水に使う方はすくないでしょうが)

    近年、5桁リファレンスについてはサブマリーナデイトもシードウェラーも価値の差が少なくなっていますが、4桁リファレンスに関してはシードウェラーのほうが高いです。

    ただ、1665は以前より高値だったため、大幅な値上がりをしたわけではありません。

    そのため、1680と比べると値上がりのインパクトは少ない状況です。

    なお、今の相場は5513とほぼ同等

    つまり、かつてより最も値上がりしたのが5513(ふち無し)といって良いでしょう。

    なお、上記参考価格は、過去現在ともに日本ロレックスオーバーホール証明付き。

    しかも現在売っている個体は2014年というかなり最近オーバーホールされたモノ!

    これ、防水性能610mある可能性大です。

    約120万円、と言われると1999年は高いと思ったかもしれません。

    なぜなら、その頃の“常識”ではシードゥエラー含め4桁リファレンスのロレックスは急激な値上がりをしたので「割高」という印象。

    しかし、それから15年以上もずっと高値状態をキープしているアンティークの価値はもはやそっちの価格が適正となりました。

    それだけでなく、今の常識において120万円で何が買えるか、ということを考えた時に、

  • 味があり
  • 生産数が少なく
  • 需要のある
  • 近年整備されたこのシードゥエラー選択肢として良いと思ってしまうのです。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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