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現在相場考察

1年ぶりに110万円台となった、サブマリーナ116610LN

2020年8月22日更新
ロレックスのサブマリーナー116610LNについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年6月の安値と2020年8月の安値を比較し現在相場を考察。この2ヶ月での変動は6万8200円の値上がりだった。

サブマリーナ 116610LNについての考察(2020年8月)

サブマリーナデイト(黒)といえば、スポーツモデルの中では「最もオーソドックス」という印象があり、その相場も「特別高い」という感覚はありませんでした。

しかしながら、そんなイメージはもう過去のこと。特に116610LNは、2019年上半期に派手な値動きとなっており、7月には110万円台という中古水準に到達。これは定価を大きく上回っていたわけですが、“LV”ではなく“LN”が110万円台となることは、2年3年前には考えられなかったことだといえるでしょう。

そんな116610LNでしたが、その後値下がりトレンドが発生してしまったため、110万円台となっていたのは短い間のことでした。

8月には約97万円となっていたのですが、これは「110万円台⇒90万円台」という値動きを一気にしてしまったわけで、「100万円台」を飛び越えて値下がりしたことになります。

ただ、2020年になると、他の人気モデル同様116610LNは回復。その際、約105万円というボトム価格となっていました。

しかし、今度は新型コロナによる下落トレンドが発生。その結果、4月には約94万円となったため、再び「90万円台」に戻ってしまったのです。

6月になると緊急事態宣言が解除されたことから、多くの腕時計が回復。その際、この116610LN約106万円となったため、「100万円台」に返り咲いたといえます。

そして8月の今、この116610LNのボトム価格はなんと約113万円という水準に到達。

これは、2019年7月水準とほぼ同じなのですが、それはこれまで記事でお伝えした過去最高値水準であります。

7月以降、約1年ぶりに「2019年上半期水準に戻った」というモデルや「2019年上半期水準を超えた」といった存在が出てきましたが、まさにこの116610LNその例の1つだといえます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年6月
の安値
2020年8月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
116610LN
中古 0年
2ヶ月
¥1,064,800 ¥1,133,000 68,200 106.40%

現在水準は、2019年7月とほぼ同様ですが、実はそれを超えたというわけではありません。

2019年7月のボトム価格は、約112万円だったのですが、当時は消費税率が8%。それを10%換算にすると約114万円となるため、現在の約113万円という水準は2019年7月を『超えた』わけではないのです。

とはいえ、この水準はほぼ2019年7月と同様だといえるため、ピーク水準に匹敵する状態だといえるでしょう。

ですから、116610LN約1年ぶりに110万円台に回復したと同時に、過去最高値に匹敵する水準となっているのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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