サブマリーナデイト(黒)といえば、スポーツモデルの中では「最もオーソドックス」という印象があり、その相場も「特別高い」という感覚はありませんでした。
しかしながら、そんなイメージはもう過去のこと。特に116610LNは、2019年上半期に派手な値動きとなっており、7月には110万円台という中古水準に到達。これは定価を大きく上回っていたわけですが、“LV”ではなく“LN”が110万円台となることは、2年3年前には考えられなかったことだといえるでしょう。
そんな116610LNでしたが、その後値下がりトレンドが発生してしまったため、110万円台となっていたのは短い間のことでした。
8月には約97万円となっていたのですが、これは「110万円台⇒90万円台」という値動きを一気にしてしまったわけで、「100万円台」を飛び越えて値下がりしたことになります。
ただ、2020年になると、他の人気モデル同様116610LNは回復。その際、約105万円というボトム価格となっていました。
しかし、今度は新型コロナによる下落トレンドが発生。その結果、4月には約94万円となったため、再び「90万円台」に戻ってしまったのです。
6月になると緊急事態宣言が解除されたことから、多くの腕時計が回復。その際、この116610LNは約106万円となったため、「100万円台」に返り咲いたといえます。
そして8月の今、この116610LNのボトム価格はなんと約113万円という水準に到達。
これは、2019年7月水準とほぼ同じなのですが、それはこれまで記事でお伝えした過去最高値水準であります。
7月以降、約1年ぶりに「2019年上半期水準に戻った」というモデルや「2019年上半期水準を超えた」といった存在が出てきましたが、まさにこの116610LNもその例の1つだといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年6月 の安値 |
2020年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 116610LN |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥1,064,800 | ¥1,133,000 | 68,200 | 106.40% |
現在水準は、2019年7月とほぼ同様ですが、実はそれを超えたというわけではありません。
2019年7月のボトム価格は、約112万円だったのですが、当時は消費税率が8%。それを10%換算にすると約114万円となるため、現在の約113万円という水準は2019年7月を『超えた』わけではないのです。
とはいえ、この水準はほぼ2019年7月と同様だといえるため、ピーク水準に匹敵する状態だといえるでしょう。
ですから、116610LNは約1年ぶりに110万円台に回復したと同時に、過去最高値に匹敵する水準となっているのです。