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2019年6月水準よりも40万円以上高い、アクアノート5167/1A-001

2020年といえば、上半期に緊急事態宣言による下落トレンドが発生したものの、それ以降は回復する腕時計が多く、夏頃からは“下落以前の水準”を上回るという動きとなっている様子があります。

そういった動きに該当するのは、ロレックスの人気モデルという傾向がありますが、中でも2019年上半期までそれほど目立った動きとなっていなかった存在という傾向があるように感じます。

このアクアノートも、2019年上半期頃までの動きでは、他の人気モデルと比べると“そこまで強くない”という印象があったため、現在動いているモデルと共通点があるように思われます。

とはいうものの、それはロレックスでの事例。

パテックフィリップはというと、近頃その多くが回復傾向とはなっておらず、ノーチラスなどは依然として緊急事態宣言時と同じような水準となっているモデルが多いわけです。

ですから、このアクアノートは今、パテックフィリップの中で最も目立った動きといっても過言ではありません。少なくともノーチラス5711/1Aよりもきちんと動いていることは確かです。

ノーチラスがあまり値動きしない今、アクアノートが目立って値動きしているというのは興味深い現象ですが、このままこの現象が続いたならば、いずれノーチラス5711よりもアクアノート5167のほうが高くなるなどという現象が起きても不思議ではないといえます。

もちろん、現時点では両者の相場差は200万円以上であるため、5711よりも5167が高くなるなどということはまだ現実的とはいえません。

しかしながら、最近5711において青文字盤よりも白文字盤のほうが高くなるという前代未聞のことが起こったわけですから、可能性がないとは言い切れないわけです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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