近年、高級腕時計において、「青文字盤人気」という現象がありますが、のきっかけとなった存在がノーチラスだといえるでしょう。
しかしながら、そんなノーチラス5711/1A青文字盤は、緊急事態宣言真っ只中だった今年の5月から、未だほぼ値動きしていない状況であります。
その一方で、他の青文字盤人気モデルは、値上がりする様子を見せており、特にロイヤルオークは目立った動きとなっている傾向があります。
そして、今回紹介する青文字盤もまた、値上がりしている様子があるわけですが、それは何かというとスカイドゥエラーの326934です。
この326934こそ、ロレックスにおいて「青文字盤が抜きん出て高い」という快挙を遂げた存在であるわけですが、同じようにラインナップされている黒文字盤などよりも数十万円単位で高い傾向があります。
ちなみに、「高い青文字盤」といえば、サブマリーナがありますが、そちらはYG系の「黒か青」という選択肢。そうではなく、SS系の「黒、青、白、銀」といった選択肢で「青が抜きん出て高い」というのが初であるわけです。
青サブが高いという現象は、20年前から“当たり前”ですが、スカイドゥエラーのような文字盤ラインナップで「青文字盤が高い」という現象は今までなかったわけです。
さて、そんな326934青文字盤は近頃どんな動きかというと、『4ヶ月で10万円以上の値上がり』となっています。
スカイドゥエラーの価格帯や、青文字盤という要素からすると地味な動きともいえますが、このところずっと上昇傾向なのが凄いといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年8月 の安値 |
2020年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
スカイドゥエラー 青文字盤 326934 |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥2,578,600 | ¥2,698,000 | 119,400 | 104.63% |
なおこの時計、2017年10月の新品実勢価格は230万円でしたが、2019年12月の中古水準は約248万円というボトム価格。
そして、2020年8月には約257万円となり、12月現在では約269万円という様子です。
ですから、これまで326934青文字盤は、着実に値上がりしてきたわけで、あたかも下落トレンドなんて無かったかのように上昇しているのが凄いと感じます。
なお現在ボトム価格はお伝えしたように約296万円でありますが、次に高い個体となるとその水準は270万円以上。
2017年から『230万円台⇒240万円台⇒250万円台⇒260万円台』と変化してきた326934青文字盤ですが、もうそろそろ270万円台となっても不思議でない雰囲気がある様子となっているわけです。
「数ヶ月で数十万円」といった派手な値動きではないものの、気づいたら動いている326934青文字盤は、注意深く相場を見たほうが良いかもしれません。