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検討する面白さがあるかもしれない、デイトナ116520白文字盤

「2年で10万円程度」という値動きについてですが、これは一概に「凄い」、「凄くない」とするよりも、その腕時計のキャラクターによって評価が異なるというのが自然です。

例えば、IWCの某モデルのように10年といった単位で値動きしてこなかったモデルが、「2年前と比べて10万円以上動いた」となると「凄い!」となるでしょう。

では、デイトナ116520にとっての「2年で10万円程度」はどうなのでしょう。

以下に説明を一応述べますが、そんなことを読むまでもなく、答えはお分かりだと思います。

SSデイトナといえば、「腕時計の王様」と呼ばれるほどのモデル。新品実勢価格の時点で定価よりも高い価格帯となっているわけですから、値動きは激しいはずです。

実際、2018年頃までにおいて、少なくとも「2年で10万円」という動きはしていたわけです。

つまり、デイトナ116520にとって、2018年⇒2020年の「2年で10万円」という動きは前代未聞。この場合の“前代未聞”とは、「凄くない」ほうに当たります。

そういった意味では、116520は現在、検討する面白さがあるといえるかもしれません。

ちなみにサブマリーナ116610LVの2018年末水準は約126万円。それに対して現在水準は、ピーク時よりも落ち着いているとはいえ約178万円。ですから、「2年で52万円」という値動きになるわけです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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