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時間差は高値をもたらす、パテックフィリップワールドタイム

しかし、人気があったこのモデルも2005年から2006年頃に生産中止。2006年に新型へと変わります。

当時、新型の評判はあまりよろしくなく、当モデルへの評価が高い状況でしたが、人はやはり“最新モデル”に惹かれるもの。

最初から流通価格の高い新型の横で、旧型である当モデルが値上がりすることはありませんでした。(ロレックスはモデルチェンジしたら旧型の価値が上がる傾向にあります)

そんなワールドタイム、多くの時計が値上がり始めた2012年頃までは180万円台というお買得価格。(ちなみに、現在180万円ではイエローゴールドのロレックスサブマリーナデイトあたりが変えるかどうか、といった感じです。)

そして、2012年12月から3年も経たないうちに100万円以上値上がりしました。

時差を表示するこの時計。

2012年12月という他の時計が値上がりしているタイミングでも値上がりせず、この時計自体の機能のように“時間差”を経て高値になったのです

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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