デイトナといえば、何かと値動きするというイメージがあるように思いますが、これまで116520はそのような印象が最も弱いSSモデルだったといえます。
そのように感じられる大きな理由こそ、116500LNが登場した際、生産終了が発覚し、値上がりしても不思議でなかった116520が、特に目立って上昇することがなかったからだと思います。
GMTマスター2やサブマリーナなど、最近モデルチェンジした人気モデルは記憶に新しいですが、それらは、生産終了となった旧モデルが上昇するという現象が起きているわけです。
むしろ、2019年のGMTマスター2以降は、生産終了発覚前に相場が上昇するという現象が見られるわけで、「生産終了となったスポーツモデルの上昇」は当たり前といった感覚があるでしょう。
また、この116520が生産終了となった2016年より前の段階でも、生産終了となったロレックスが上昇するという現象は当たり前という感覚があったといえます。
そういった意味では、SSデイトナという人気モデルでありながらも、生産終了発覚時に目立った上昇とならなかった116520は、かなりな例外的存在だと思います。
生産終了発覚後に特に上昇しなかったというスポーツモデルもありましたが、それらはムーブメントの変更が主といった内容で、新旧の見た目が変わらないという特徴があります。
それに対して116520は、116500LNと見た目が異なるわけですから、やはり「例外」だといえます。
このような経緯がある116520が、生産終了から5年もの月日が経過した2021年に急激に上昇しているというのは、興味深い値動きだと感じます。
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