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安いの再び年次カレンダー(5035G)

年次カレンダーといえばパテックフィリップ永久カレンダー

永久カレンダーといえば、パテックフィリップにかぎらず複雑腕時計の最高峰としてミニッツリピーターやトゥールビヨンと並ぶ機能。

どのブランドでも1000万円超えという価格は当たり前の3大複雑機能。

で、パテックフィリップといえばシンプルな3針の時計でも100万円ぐらいするのは当たり前。

永久カレンダーやトゥールビヨンを出している他社メーカーと比べても確実に高いパテックフィリップの腕時計。

高い、というのは値段だけでなく人気も評価も高いパテックフィリップ

そんなパテックフィリップの永久カレンダーがなんと230万円台で買えるよ!!!!!

といったらとても安く感じてしまいます。

そもそもこの年次カレンダーというモデル。

毎年2月末に一度だけ調整すればいいよ、という永久カレンダー。

それまでの永久カレンダーと違い、2月に調整しなければいけないけれども、構造がシンプルで安く出来たよ!という画期的な時計なのです。

そんな画期的な腕時計が出たのは1996のこと。

それから約10年間5035は生産された後、現行モデルである5396にそのポジションを譲ります。

で、現行当時の評価は高く、パテックフィリップの中でもワールドタイムと並ぶ人気モデルでした。

というか、当時はノーチラスアクアノートが邪道と言われたほど人気がなかったので、パテックフィリップ一番人気の時計がこの3035かもしれません。

そんな5035ですが、上記の230万円台という価格はプチコンプリケーションの中で最安といってもよいかと思います。

筆者が個人的に好きですが、一般的にはかなり人気のないプチコン5055が現在250万円以上するので、それより安いという状況。。

現行当時年次カレンダー(5035)は5055より50万円ぐらい高かったと思います。

それが現在、230万円台。

パテックフィリップが全体的に高い現在の相場において、この価格はかなり安く感じますね。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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