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1000万円以上になった、ノーチラス3710/1A-001

現在、この3710/1A1007万円という水準なのですが、これはちょうど1年前と比較して約309万円の値上がりという様子であります。

ちなみに、筆者はこの3710/1Aをかつて新品を約88万円で購入したわけですが、その時計が今や1000万円以上という相場になっていることに驚いており、「売らなければ良かった」とも若干思っています。

そのようなことを考慮すると、この3710/1Aはかなり優秀という印象になるわけですが、実は5711/1Aと比べると、また違う見方ができます。

それこそが、かつて5711/1Aよりも3710/1Aのほうが中古相場が高かったという点なのですが、実際3710/1Aには、なにかと「レア要素」があるため、現在の様子を見るとそういったことが評価されていないとも感じられるのです。

まして、今の3710/1Aの値動きは「高くなった5711に影響された」というようにも見えるため、もう少し、特殊なレア感を持つ3710/1Aが評価されても良いのではと思う部分があります。

そういった意味では、単体で見ると「かなり優秀」に映る3710/1Aですが、5711/1Aなどと比べると、以前ほどの評価がされていないともいえるわけで、今後この3710/1Aが、市場から今とは違った評価がされるか否かが興味深いと思います。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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