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2017年から2019年頃とは異なる様子、GMTマスター青赤ベゼル16700

この16700青赤ベゼルをお伝えするのは1年ぶりなのですが、1年前水準はどうだったかというと、106万円というボトム価格であります。

それに対して、現在の様子は約116万円。この1年間での値動きは「約10万円の上昇」であるわけですが、やはりこれは2017年から2019年までの値動きと比べて“地味”という印象になります。

まして、最近では多くのモデルが値動きした結果、「かつて110万円台には程遠かった」というモデルが続々110万円台に到達。例えば、ミルガウス116400白文字盤はそれに該当するわけですが、この16700がすでに100万円以上になっていた2019年9月において、116400約70万円だったのです。

ですから、2019年9月時点で16700(青赤)に対して30万円以上の差をつけられていたミルガウス116400(白)は、今や16700追いついてしまったということになります。

また、今回この個体は「青赤のボトム価格(ABランク以上)」として紹介しているのですが、実はこの個体「A番」であります。

このA番こそ、16700の最終品番であるわけで、一時は「A番」ということが評価されていました。

実際、A番の青赤ベゼルは、

  • 2019年4月水準 約120万円
  • 2020年9月水準 125万円
  • となっていたわけですから、「A番」という評価では現在水準は値下がりということになります。

    今となっては「A番」という要素を備えていても、それがボトム価格となっている状態であるわけですが、このようなことは、2016年頃までにもよく見られました。

    今回、2016年頃までのようなことがが再び起こったというのは、16700に対する注目度が2017年、2019年頃よりも低くなっているのではないかと思います。

    そういった意味では、今の様子をチャンスととることもできるわけですが、今後「再注目」となれば「あのとき買っておけば良かった」となるかもしれません。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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