今年といえば、ノーチラス5711/1Aが1000万円以上となるように、これまで派手な上昇をしていたパテックフィリップが更に高くなるといった現象が目立っています。
ただ、ノーチラスは、2020年の段階では「下落」という様子から「回復⇒上昇」となる様子があまり見られなかったのです。
これまでの主な値動きを復習すると、『2019年上半期に上昇⇒同年夏から2020年夏まで断続的な下落トレンドが続く⇒2020年夏から回復』となるわけですが、特にノーチラスの値動きは2020年において鈍かったといえます。
そして、そういった時期、ノーチラスとは反対に「回復⇒上昇」という様子を見せていたのがアクアノートでした。
特に5167/1Aは2020年11月の段階で「2019年上半期以上」となっていたため、パテックフィリップとしては、いち早く「回復⇒上昇」となったモデルだといえます。
しかし、その一方で、同じアクアノート5167でも、RGの5167R-001については、そうはなっていませんでした。
それどころか、ノーチラス5711/1Aなどが目立って上昇した今年になっても、なかなか5167R-001は反応を見せず、長らく大きな変化がないという状況が続いていたのです。
けれども、そんな5167R-001の現在水準を見ると、すでに「変化がない」という状況を脱している様子があります。
5167R-001の現在ボトム価格は867万円となっているのですが、これは2020年5月の約522万円に対して、約344万円の値上がり。他の人気モデル同様、「凄まじい上昇」という様子を見せているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年5月 の安値 |
2021年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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パテックフィリップ
アクアノート 5167R-001 |
中古 | 1年 2ヶ月 |
¥5,225,000 | ¥8,670,000 | 3,445,000 | 165.93% |
この5167R-001は、500万円台⇒800万円台という変化を遂げたわけですが、このような状況となったのはいつかというと今年4月のことであります。
3月時点まで、5167R-001のボトム価格は500万円台だったのが、4月になると800万円台に変化。それから今に至るまで800万円台という状況が続いています。
5167R-001は、2018年頃まで乱高下気味な様子を見せることが多かったわけですが、それ以降は比較的安定しているように感じ、実際今回の800万円台も4月から継続しているという状況が続いています。
この800万円台という5167R-001の現在水準は、「K18の上昇トレンド」と「アクアノートの人気度」、また他のアクアノートの相場からすると、違和感がないように思います。