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現在相場考察

K18モデルの上昇再び、ヨットマスター16628白文字盤

2021年7月8日更新
ロレックスのヨットマスター16628について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年10月の安値と2021年7月の安値を比較し現在相場を考察。この9ヶ月での変動は77万2200円の値上がりだった。

ヨットマスター 白文字盤 16628についての考察(2021年7月)

ヨットマスター16628といえば、「最もお得感のあるK18スポーツモデル」という印象が強いように感じます。

実際、この16628は、2017年頃から2020年夏まで「相場が大きく変わらない」という状況が続いていたわけで、「K18スポーツロレックスとしては最も安い」という価格帯でもあったわけです。

例えば、2017年6月の水準は約171万円だったのに対し、2018年11月は188万円、2020年2月が約185万円スポーツモデルとしては驚くほど変わらないという様子だったといえます。

しかし、そんなヨットマスター16628も、昨年夏から始まった「K18腕時計の上昇トレンド」には反応。2020年10月に、16628のボトム価格は約208万円という水準にまで上昇し、「ついに200万円超え」という状況になったのです。

さて、K18腕時計の上昇トレンドといえば、近頃また「目立った上昇」というモデルを見かけるようになってきています。

そういった様子が見られるのは、主にデイデイトでありますが、徐々にデイデイト以外のK18モデルでも「再びの目立った上昇」という様子を見かけるようになりつつあるように感じます。

そして、その「再び目立った上昇」に該当するデイデイト以外のモデルこそ、このヨットマスター16628であるのです。

前回この16628が目立って上昇したのは2020年10月のことでありますが、その際は約208万円という状況でした。

それに対して2021年7月現在の水準は、なんと286万円という様子であるのです。

つまり、この16628は、2020年10月⇒2021年7月の9ヶ月間で、77万円ほどの値上がりとなったということになります。

先のように、かつて16628は長らく値動きしない傾向があったわけで、実際、2017年⇒2020年の値動きは14万円程にとどまっていました。

それが今や9ヶ月で約77万円の上昇といった動きとなっているわけですから、「以前とは変わった」といえる状況だといえます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年10月
の安値
2021年7月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
ヨットマスター
白文字盤
16628
中古 0年
9ヶ月
¥2,087,800 ¥2,860,000 772,200 136.99%

なお、以前から追っている16628は、白文字盤でありますが、現在相場含め、これまで記事化したすべての時期において、白文字盤が16628全体としてのボトム価格に位置しています。

ただ、そんな白文字盤の16628を例としても、今や280万円台となっているわけですから、以前とはかなり異なる水準に上昇したという感覚になります。

とはいえ、現在のデイデイト水準を考慮すると、18238約198万円という様子であるわけで、仮にこの16628が2020年10月水準から変わりなかったならば、5桁デイデイトとほぼ同じ水準ということになってしまったでしょう。

そういった意味では、対デイデイトとしては、現在の16628水準は「バランスが取れている」わけで、やはり今回の値動きは、K18腕時計の上昇による影響だと考えられます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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