その結果、青文字盤と白文字盤の相場差は、再び「あまり大きく違わない」という状況に戻った様子。2019年以前の段階では、白文字盤は青文字盤よりも明らかに安いという傾向がありましたが、2020年頃からは「白文字盤と青文字盤水準が逆転」といった状況や「差がない」ということが珍しくなくなりました。
ただ、白文字盤が青文字盤よりも高いといった様子になると、その後、青文字盤が派手に動くという様子がこれまで何度か見られました。
そういった意味では、現在の様子も要注意といえるかと思います。
現在、この白文字盤、5711/1A-011のボトム価格は、1248万円ですが、青文字盤のボトム価格は1288万円となっているのです。
これは、5711/1A-001の水準ですが、5711/1A-010をもってしても約1315万円という水準です。
なお、青文字盤の両者(-001と-010)は時期によって相場が逆転するため、白文字盤と青文字盤の差という観点では、今の様子だと5711/1A-001を参考にして良いでしょう。
そうなると、白文字盤と青文字盤の相場差はちょうど40万円。これが100万円以下の腕時計であれば「大きな差」でありますが、1200万円台というノーチラスとなると「僅かな差」といえるような気がします。
また、5711/1A青文字盤は、1300万円前後という様子が数ヶ月続いた結果、白文字盤に差を詰められただけでなく、ロイヤルオークのエクストラシンにも迫られているという状況です。
そのようなことからも、数ヶ月にわたって沈黙状態となっている青文字盤は、今後要注意だと思います。
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