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180万円台になった、GMTマスター2 116710BLNR

これまで、デイトナを除くと一番人気という印象だった116710BLNRですが、ここ1年2年ぐらいは「これよりも目立つ存在がそれなりにある」というように変わっているとも感じられます。

そういったことは、5月まで「2019年水準をなかなか超えなかった」ということや、初の180万円台という現在水準をもってしても、2019年5月水準との相場差が12万円程度にとどまるという点からもいえるかと思います。

けれども、そんな116710BLNRは、サブマリーナの116610LVと相場を争うという傾向が以前まであったわけです。

そういったことや、2年ぐらい前までの116710BLNRの様子を考慮すると、180万円台という現在水準は、今の全体的な相場状況からすると相対的に「お得感がある」といえるような気がします。

ただ、それは、今後116710BLNRがどっちの方向になるかによって変わるでしょう。

例えば、かつてのように116710BLNR116610LVとライバル的な水準になるのであれば、緑サブ並かそれ以上の価格帯となっても不思議ではありません。その一方で、「トレンドの変化」という現象が起こったならば、この116710BLNRも、かつて1番人気(デイトナを除く)というポジションだった、エクスプローラー14270のようなことになるかもしれません。

ですから、今後の値動きがどうなるかによって、この116710BLNRに対する印象が変わってくるわけで、今後数ヶ月という期間が116710BLNRにとって重要な期間になるのではないかと筆者は思っています。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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