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現在相場考察

60万円台になったが、オイスターパーペチュアル14203

2021年10月20日更新
ロレックスのオイスターパーペチュアル14203について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年1月の安値と2021年10月の安値を比較し現在相場を考察。この1年9ヶ月での変動は17万円の値上がりだった。

オイスターパーペチュアル グレー文字盤 14203についての考察(2021年10月)

SSがエアキング、コンビ的以上がオイスターパーペチュアルといった役割だったのが5桁時代です。

この14203のグレー文字盤は、エアキングのコンビ版といったポジションだったといえますが、見た目的にはエクスプローラー14270のコンビ版といった感覚があり、当時の雑誌では14270とのツーショットが多かった記憶があります。

実際、エクスプローラー36mmで、オイスターパーペチュアルエアキング34mmだったわけですから、大きさ的にはエアキングが近かったものの、エクスプローラーとにていると感じる感覚は、筆者としてもよく分かります。

そして、興味深いのは、エクスプローラーとこの14203の中古相場も、これまで似たような感じだったという点です。

時期によって、エクスプローラーよりも「高い」「安い」といったことがありましたが、どちらも同じように値動きするという印象が、2019年頃まであったのです。

しかし、今ではそんな両者の相場は離れてしまっている様子です。

エクスプローラーは、今年特に上昇した結果、今では1427011427070万円台という水準に位置しています。

その一方で、1420360万円台という状態です。

ですから、今、このオイスターパーペチュアル14203エクスプローラー14270との相場差は、10万円以上も開いてしまっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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ロレックス オイスターパーペチュアル 14203 グレー369 中古 メンズ

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年1月
の安値
2021年10月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
オイスターパーペチュアル
グレー文字盤
14203
中古 1年
9ヶ月
¥478,000 ¥648,000 170,000 135.56%

14203長らく動きがない状態から、最近ようやく動くようになった経緯があるものの、それでもエクスプローラーとの差が10万円以上も開いている状態。

2020年1月水準との比較では、17万円もの上昇という値動きを見せているものの、まだ差をつけられているというのは意外だといえます。

そういった意味では、エクスプローラーが今年かなり目立った動きをしたと感じられるわけですが、14203が2021年らしい値動きをしていないという見方もできるでしょう。

実際、デイトジャスト16233との比較をすると、そういった感覚が分かりやすいといえます。

この1420340万円後半といった状態だったとき、デイトジャスト1623330万円台後半だったわけですから、デイトジャストのほうが10万円程度安かったのです。

しかし、今年になると1623360万円台になるという前代未聞の値動きとなっており、その結果、今ではこの14203同じ価格帯という様子です。

そのようなことを考慮すると、やはり14203の値動きが、他のロレックスに比べて弱いといって差し支えないと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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