SSがエアキング、コンビ的以上がオイスターパーペチュアルといった役割だったのが5桁時代です。
この14203のグレー文字盤は、エアキングのコンビ版といったポジションだったといえますが、見た目的にはエクスプローラー14270のコンビ版といった感覚があり、当時の雑誌では14270とのツーショットが多かった記憶があります。
実際、エクスプローラーは36mmで、オイスターパーペチュアルやエアキングは34mmだったわけですから、大きさ的にはエアキングが近かったものの、エクスプローラーとにていると感じる感覚は、筆者としてもよく分かります。
そして、興味深いのは、エクスプローラーとこの14203の中古相場も、これまで似たような感じだったという点です。
時期によって、エクスプローラーよりも「高い」「安い」といったことがありましたが、どちらも同じように値動きするという印象が、2019年頃まであったのです。
しかし、今ではそんな両者の相場は離れてしまっている様子です。
エクスプローラーは、今年特に上昇した結果、今では14270、114270が70万円台という水準に位置しています。
その一方で、14203は60万円台という状態です。
ですから、今、このオイスターパーペチュアル14203とエクスプローラー14270との相場差は、10万円以上も開いてしまっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年1月 の安値 |
2021年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
オイスターパーペチュアル グレー文字盤 14203 |
中古 | 1年 9ヶ月 |
¥478,000 | ¥648,000 | 170,000 | 135.56% |
14203長らく動きがない状態から、最近ようやく動くようになった経緯があるものの、それでもエクスプローラーとの差が10万円以上も開いている状態。
2020年1月水準との比較では、17万円もの上昇という値動きを見せているものの、まだ差をつけられているというのは意外だといえます。
そういった意味では、エクスプローラーが今年かなり目立った動きをしたと感じられるわけですが、14203が2021年らしい値動きをしていないという見方もできるでしょう。
実際、デイトジャストの16233との比較をすると、そういった感覚が分かりやすいといえます。
この14203が40万円後半といった状態だったとき、デイトジャストの16233は30万円台後半だったわけですから、デイトジャストのほうが10万円程度安かったのです。
しかし、今年になると16233は60万円台になるという前代未聞の値動きとなっており、その結果、今ではこの14203と同じ価格帯という様子です。
そのようなことを考慮すると、やはり14203の値動きが、他のロレックスに比べて弱いといって差し支えないと思います。