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2021年11月21日更新

阿部泰治のパテック論 ~第83回~ 新入荷『ノーチラス』『アクアノート』

みなさん、こんにちは。

本日は【パテックフィリップ】でも人気TOP2といえる『ノーチラス』と『アクアノート』が入荷致しましたのでご紹介していきたいと思います。

国際的な需要が価格を押し上げているなか、以前にも増して人気で希少なモデルは更なる高騰ぶりが顕著であります。今回ご紹介する2本もまさしくですが、しっかりと時計1本1本の魅力をお伝えしていきますので、是非最後までお楽しみください。

【目次】
◆ 「Ref.5711/1R-001」 『ノーチラス』 [18KRG*ローズゴールド]
◆ 「Ref.5968A-001」 『アクアノート・クロノグラフ』 [SS*ステンレススチール]
◆ まとめ

「Ref.5711/1R-001
ノーチラス
[18KRG*ローズゴールド]

2015年、『ノーチラス』三針モデル「Ref.5711」の素材違いとして発表された「Ref.5711/1R-001」。

※「Ref.5711/1R-001」 国内参考定価 6,798,000円(税込)

発売当時(2015年)の国内正規販売価格は約620万円(税込)。コミットを始めて比較的間もない頃に、数本取り扱った実績はございますが、その当時は500万~600万円ほどの価格であり、今となってはあり得ない価格でした。

「Ref.5711/1R-001」の文字盤は、暖かみのある18KRG(ローズゴールド)ケースに、とてもマッチしているブラウン・ブラック・グラデーション文字盤。『アクアノート』の18KRG(ローズゴールド)ケース同様、ブラウンの文字盤は同系色で落ち着いた印象でありながらも、大人の色気をたっぷりと感じさせてくれる組み合わせです。

スケルトンバックからは、2006年にフライバック機能付きクロノグラフに、アニュアルカレンダーを搭載した高機能ムーヴメント「Cal.CH 28-520 IRM QA 24H」を堪能できます。

そんな高機能なムーヴメントを収めつつも、ケース厚はSS(ステンレススチール)モデルと同様僅か8.3mmという薄さ。そのため重さも200gを切っており、着用した際のフィット感、腕なじみも抜群です。

状態は、使用による細かなスレや目立たない程度の小キズが、僅かにケース・ブレスレットに見られますが、ワンオーナー品でノンポリッシュのオススメ個体です。

保証書日付は2016年。付属品も完備で箱なども含めてとてもキレイな状態ですね。

気になる販売価格は19,800,000円(税込)

今年の新作で発表されたSS(ステンレススチール)×グリーン文字盤の『ノーチラス』も、僅か1年の生産と言われており、既に生産も終了したのでは?という噂も出ております。来年辺りには『ノーチラス』全モデルのリニューアルなども考えられますね。そうなれば、こちらの「Ref.5711/1R-001」の生産終了もあり得るのでは?とも思ってしまいます。

「Ref.5968A-001
アクアノート・クロノグラフ』
[SS*ステンレススチール]

2018年の新作として発表された『アクアノート』初のフライバック機能付きクロノグラフ搭載モデル「Ref.5968A-001」。

前回もホームページ掲載後すぐに複数名のお客様からお問い合わせをいただき、瞬く間にソールドアウトとなりました。国内外問わず非常に人気の高い時計です。

ブラックのグラデーションが美しいエンボス・モチーフの文字盤に、各所にちりばめられた鮮やかなオレンジ色が立体感を演出し、最高のバランスに仕上がっています。シンプルさが売りであった「Ref.5167」、2017年に新たに加わった「Ref.5168」、トラベルタイム機構をうまくおとしこんだ「Ref.5164」と比べると、明らかに派手ではありますが、また新たな『アクアノート』の”良さ”が詰まった1本だと思います。

ケースサイズは、2017年に『アクアノート』生誕20周年で発表された「Ref.5168G-001」と同じくジャンボサイズの42.2mm。クロノグラフ搭載モデルですのでケース厚が11.9mm。さらにはクロノグラフのスタート・リセットボタンもありその存在感は抜群です。

スケルトンバックからは、2006年に登場した『アニュアルカレンダー・クロノグラフ』に搭載され話題となった、画期的なフライバック機能付きクロノグラフの自動巻ムーヴメントをベースとした「Cal.CH 28-520 C/528」を堪能することができます。

保証書日付は2019年。ブラックのトロピカルバンド(ラバー)が前オーナー様のサイズにカットされているのみの未着用・未使用品です。その他の付属品も完備でとても綺麗な状態です。

気になる販売価格は、17,578,000円(税込)

国内での販売品もほぼなく、海外販売サイトを見ても驚くほどの高値で設定されています。おそらく、この状態でこの販売価格は’’世界最安’’かと、、、(笑)

国内正規販売価格からすると、超プレミアム価格ではありますが、現状の流れで今後を考えますと、価格は上がっていく一方であると思われます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

どちらも高騰著しい人気モデルですが、基本的に需要と供給のバランスによって価格は決まっております。これだけ高くなっていても、欲しい人がいる。大量生産品にはない、高級時計ならではの現象ですね。

当店では、定番モデルはもちろんのこと、複雑な機構を備えたモデル、希少なモデルと幅広く【パテックフィリップ】の時計をお取り扱いしております。

是非とも、ご購入はもちろんのこと、ご売却、ご委託のご相談もお気軽にお申し付けください。私筆頭に、”誠心誠意”サポートさせていただきます。

では、また!

●この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。

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