近頃、ミルガウス116400やエアキング116900など、「スポーツモデルで安いほう」といったイメージがあるモデルが軒並み150万円台となっていますが、この114060が160万円台となったことにより、もはや近頃は、こういった水準が“当たり前”となっているようにすら感じます。
つまり、少し前までミルガウス116400は『他のロレックスと比べて、評価された』という印象でしたが、150万円台近辺になるモデルが増えてきたことによって、「6桁世代スポーツのボトムラインが150万円台になってきた」、と思われるかもしれません。
しかしながら、実は“6桁世代スポーツモデル”でも、もっと安い価格帯に位置するモデルは多々存在。例えば、エクスプローラの214270は、つい最近まで100万円以下という状態でした。
また、エクスプローラ2も110万円台といったところであるため、やはり150万円台といった水準は、スポーツモデルとして“安い方ではない”といえます。
さらに、この114060について最も驚くべきことがあるのですが、それは何かというと、「セラミックベゼル最安値ではない」ということです。
現在、セラミックベゼル搭載モデルとして最も安価なのは、なんとシードゥエラーのディープシー、116660であります。
116660の中古ボトム価格は現在約141万円。この114060よりも20万円以上安価であるのです。
かつて、ディープシーといえば、デイトナを除くと“スポーツモデル最高値”といったキャラクターだったわけですが、今やサブマリーナノンデイトよりも安価というポジション。114060に変わり、“セラミックベゼル最安値”となっているのです。
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