116400GV黒文字盤は、今年1月時点では、ボトム価格が約157万円という水準に達していましたが、現在水準は143万円にまで下落しています。
この2ヶ月の値動きは、約14万円の下落という状況なのですが、これは、これまで多く見られた『1ヶ月で数十万円高』の逆といえる状況であります。
116400GV黒文字盤の1月時点の様子は、2008年6月水準にまで迫るといった状況だったわけですが、その勢いが続いていたならば、今頃、2007年デビュー時水準超えとなっていても不思議でなかったといえます。
ミルガウスは、2007年のデビュー時に“大人気モデル”として扱われており、特にこの116400GVは、当時現行だったデイトナ116520を大きく上回る新品実勢価格でした。
つまり、2007年において116400GVは、現行モデルで最も高いモデル(SSにおいて)だったわけですが、その後のリーマンショックで大暴落したという経緯があります。
そして2010年代になってからは、“大人気モデル”という印象が薄れ、2017年頃まで、中古相場がリーマンショック時からあまり回復していないという状況が続いていました。
そのような経緯があるため、この116400GV黒文字盤が、2007年水準、つまり180万円超えとなることは、凄いドラマとなるはずだったのですが、クライマックスに近づいた瞬間、「下落」となったのが、まさに“今”の状況であるわけです。
一筋縄ではいかないのが、この116400GVらしい値動きだといえますが、今回の「下落」という値動きは、長年値動きを追ってきた筆者としては、“さすがミルガウス”と感動するほどの出来事だと感じています。
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