ディープシーが55万円というと現在の価値からすると安いと思いますが、2010年9月頃というと現在70万円以上する青サブが35万円程度で売られていたので、当時のロレックスとしては高い印象でした。
とはいえ、その頃ヨットマスターロレジウムが45万円程度だったのでそれに10万円足せばディープシーが買えたというわけです。値上がり額を考えるとディープシー、かなりアリな選択だったと思います。
なお、ディープシーという名前が付いているので従来の16600のようなモデルと併売されているかとおもいきや、40mmケースのシードゥエラーと併売されはじめたのはごく最近。
5桁リファレンス時代と同じ40mmケースかつ1220m防水という内容の116600が登場したのは2014年のこと。
つまり、2008年から2014年までシードゥエラーといえばディープシーしかなかったのです。
ディープシー、通常のシードゥエラーに対して特殊なモデルという“ありがたい”印象を持たすには、ディープシーでないモデルと併売されていたほうが良いでしょう。
ということで、116600を生産したのは大正解だと思います。しかもそれと同時に、Dブルーダイヤルという変わり種ダイヤルも登場。
これにより、ディープシーの存在感がより増したことでしょう。
ちなみに、ロレックスはチタン製の腕時計を作っていませんが、唯一このディープシーの裏蓋の一部にはチタンを使っています。
シードゥエラーで44mmで3900m防水というワイルドなこの腕時計、30万円近い値上がり額もなかなかワイルドなのではないでしょうか。
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