中古腕時計の値動きといえば、『今年2月頃までガバッと上昇⇒下落⇒1月水準並に落ち着く』といったように、このところ乱高下気味という印象です。
ただ、値下がりとはいえ、多くのモデルは“今年1月並”といったところであるため、1年前、すなわち2021年7月水準と比べると“だいぶ高値”という状態が珍しくありません。
例えば、パテックフィリップアクアノートの5167/1A-001は、2021年7月水準が625万円だったのに対し、現在水準は878万円。この1年という単位では、約140%といった変動になっているのです。
この5167/1A-001は、今年2月に約1272万円という水準にまで達していたため、現在の878万円という水準は、それと比べると約394万円もの下落状態。残価率は68%程度となります。
アクアノートやノーチラスは、このところ特に60%台という残価率が目立ち、ロレックス人気モデルよりも値下がり幅が大きいという傾向があるわけです。
しかし、それでも1年前水準と比べると、140%程度の伸びとなっているわけですから、やはり「この1年間」という単位でみると、実は値上がり傾向となります。
さて、こういったことを踏まえて、ヨットマスターの16628を見ていただきたいのですが、この時計、なんと1年前から現在までにかけて約111%の伸びという状態。
さらにすごいのは、『今年になってから上昇⇒下落』という様子がなく、他のスポーツロレックスとは一線を画す値動きであるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年7月 の安値 |
2022年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
ヨットマスター 白文字盤 16628 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥2,860,000 | ¥3,190,000 | 330,000 | 111.54% |
この16628は、以前から『K18スポーツモデルとしてはお得感がある』といった存在でしたが、それでも2021年にはそれなりに上昇していました。
それが、2021年⇒2022年では、33万円の上昇にとどまっているわけで、先程のように111%程といった歩幅な変動にとどまっているわけです。
アクアノートの例からもわかるように、『ガバッと上昇⇒下落』となったとしても、1年前水準と比べると140%台といった値動きは珍しくありません。
しかしながら、この16628白文字盤は、1年前から約111%といった変化であるわけで、“K18”の“スポーツロレックス”と要素からすると、驚くほど変化していないといえます。