しかし、それが20万円以上の値上がり。
これだけ本数の多い時計で、この値上がり額です。
これぞ、まさに高級腕時計の強さを象徴しています。
16610、本数が多いだけに気に入ったのがあったからといって買いそこねても“また次”がすぐあるという腕時計。
例えば流通本数が少ない16613SG(ダイヤ付きコンビモデル)とかだと、
など自分の好みに合う条件を満たすものがあったならば、それと同じ条件のモノに巡り会える確率は低いと思います。
一方、16610は本数が多いため、例えば2000年製のP番がいいなどといったマニアックな条件を満たすのも容易。
ということで『取り換え可能』なのが16610なのです。
エクスプローラもかなり本数が多いですが、エクスプローラの場合、現行だった頃はプレミア価格状態だったことから『ものすごく値上がる』ということの前例はすでにあったこと。
一方このサブマリーナ、値動きがあったのは当然ですが、プレミア価格になったエクスプローラほどの値上がりがあるというわけではありませんでした。
20万円もの値上がりを果たした16610。「本数が多い腕時計でもこれだけ値上がりする」ということを証明した良い例だと思います。
例えば、16610が現行当時、4桁モデルは“アンティーク”と呼ばれそこそこ高い相場でした。
しかし、4桁の頃と5桁の頃では流通本数がだいぶ違うため、本数の多い5桁がここまでの値上がりをすると予測できた人は少ないのではないでしょうか。
これだけ本数の多い16610がこの値上がり額だと、複数買いという選択肢もありだったでしょう。
しかもサブマリーナは、エクスプローラよりも値上がり額が大きいため、複数買いするなら16610が正解だったということになります。
ちなみに16610、高くなったのは2010年以降。
ということでこの時計、生産中止をきっかけとして高くなった模様です。
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