5桁や現行世代では、エクスプローラーが“最も安価なスポロレ”という位置にいるのに対し、4桁では1016が評価されていることから、最安ポジションは別のモデルとなっています。
では、4桁スポーツモデルにおいて、最も安いポジションとなっているのは「何」かというと、その答えはサブマリーナデイトになります。
ちなみに、5513の現在ボトム価格は140万円となっており、金額だけみればそれが最も安いのですが、そういった個体は「フチあり」。つまり、リファレンスは4桁でも80年代ヴィンテージに分類できる世代なわけです。
ですから、純粋な4桁世代というくくりの中では、1680こそが最も安価ということになります。
そんな1680ですが、現在水準はどうなっているかというと、約157万円という状態。
前回お伝えした2020年12月時点では約128万円だったため、それと比べると28万円高という値動きを見せています。
とはいえ、現在水準をもってしても、4桁世代の相場としては「安価」という印象は変わらないといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年12月 の安値 |
2023年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 1680 |
中古 | 2年 3ヶ月 |
¥1,287,350 | ¥1,570,800 | 283,450 | 122.02% |
この1680には「赤サブ」が存在し、そちらは以前から高いものの、普通の1680は、4桁で最も安価というポジションがずいぶん長く続いているといえます。
2000年代中盤頃まで『最も安価な4桁』というポジションには、GMTマスターの1675が位置したわけですが、2007年に「青赤」の現行モデルが廃止状態となった後は上昇。その結果、サブマリーナの1680がそのポジションになったわけですが、それが現在まで続いているといえます。
4桁以外では「デイト」のほうが評価が高い傾向がある一方、4桁だと「ノンデイト」のほうが高いという傾向は、ずいぶん前から当たり前で腕時計相場における「小ネタ」知識の1つだといえるでしょう。