腕時計投資新聞

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2016年9月10日更新

これが約30万円で買えるとは、ゼニス『クロノマスター ムーンフェイズ』

エルプリメロ搭載の他社製腕時計は、「エルプリ搭載」ということが付加価値となり、どれも比較的高い状況です。

最も有名なのが5桁リファレンス時代のデイトナ

16520 エルプリ!」というキャッチコピーはよく見かけます。

また、パネライのルミノールクロノやルイヴィトンのQ1141なども、いつの時代も高値傾向で人気の腕時計。

なのに、本家ゼニスのエルプリ搭載モデルは安いのです。例えば、先日お伝えしたポートロイヤルクロノに至ってはなんと20万円前半という相場。

しかもこのクロノマスターエルプリメロのクロノグラフというだけではなくて、ムーンフェイズやトリプルカレンダーも搭載

なのに約30万円程度で買えるのは、現在の相場からするとびっくり価格といっても良いでしょう。

この時計、どことなくパテックフィリップコンプリケーション的な世界観があってとても魅力的な見た目

ちなみに、この革ベルト仕様とステンレスブレスレット仕様があるのですが、この時計の雰囲気には革ベルトのほうがあっているような気がします。

なお、後期型の文字盤はギョーシェ仕様なっている模様です。

これだけ、中身も見た目もこれだけ良い時計にも変わらず、リーマンショック前の相場と比べても値下がり傾向。

その理由は多分、需要が無いのだと思われます。

これ、非常に良い時計ですが、かなり時計に詳しい人でないと存在自体を知らないのではないかと思います。

例えば、いくら中身が良かったとしても、見た目がイマイチであれば安値なのも仕方がないかもしれません。

けれどもこれは、見た目もかなりかっこいい。

かっこ良いかどうかはあくまで主観ではありますが、一般的に人気のあるパテックフィリップコンプリケーションに似ている雰囲気であることは間違いありません。

つまり、見た目も中身も人気要素を秘めている

これだけの腕時計が現在約30万円で買えるというのは、非常に良いモノを発見した気分です。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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