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現在相場考察

機械式よりも高値、デイトジャスト17000銀文字盤バー

2023年6月15日更新
ロレックスのデイトジャスト17000について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年10月の安値と2023年6月の安値を比較し現在相場を考察。この1年8ヶ月での変動は19万8300円の値上がりだった。

デイトジャスト 銀文字盤バー 17000についての考察(2023年6月)

少なくとも2017年頃まで最も安価なデイトジャストという中古相場だったオイスタークォーツ

当時のデイトジャストは、5桁世代のボトム価格が30万円台だったわけですが、型番不明といった“古くてマニアック”なデイトジャスト20万円以下という相場でした。

そして、そういった“マニアック枠”の相場の中に、このオイスタークォーツもいたわけです。

しかし、2019年6月この17000約37万円という水準に上昇。長らく「別枠」という相場に位置したオイスタークォーツが、通常の機械式5桁と同じ評価に変わったのです。

その後、5桁デイトジャストは上昇。かつては「いつでも30万円台」という印象だった1623416233が、2021年には50万円台後半という水準に変化しました。

そのタイミングでも、オイスタークォーツは機械式と同様に上昇。この17000の2021年10月水準は約59万円となっていたのです。

ですから、オイスタークォーツは、かつては「機械式よりも安価」という評価だった一方、2019年からは「機械式と同等」という評価に変わったといえます。

そんなオイスタークォーツでありますが、現在水準はどうなっているかというと約79万円(ABランク以上のボトム価格)という状態。

なんと現在水準は、「機械式よりも高値」という評価にまで達しているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年10月
の安値
2023年6月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトジャスト
銀文字盤バー
17000
中古 1年
8ヶ月
¥599,500 ¥797,800 198,300 133.08%

かつては、「機械式よりも安価」という状態だったオイスタークォーツ。それが、ついに「機械式よりも高値」という変化を遂げたわけです。

これを見て、筆者はかつてのノーチラスを思い出したわけですが、オイスタークォーツのような特徴ある安価モデルは、このように化ける可能性があるといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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