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2023年10月28日更新

阿部泰治のパテック論 ~第182回~2022年の新作モデル! 『ノーチラス プチコンプリケーション』「Ref.5712/1R-001」をご紹介!

すっかり秋らしい陽気になり、過ごしやすく気持ちの良い日が続いていますね。これからの時期は紅葉シーズンということもあり、地方への観光を計画されている方も多いかと思いますが、お出かけ前に是非とも当店まで足をお運びいただき、旅行時さらに気分を上げるモノとして、時計の購入を検討してみてはいかがでしょうか。

さて今回は、人気の『ノーチラス』が怒涛の勢いで連日入荷しているということもあり、その中でも2022年の新作として発表された話題の「Ref.5712/1R-001」をご紹介したいと思います。当店初入荷となりますので、すぐに販売へと至ってしまうことも予想されます。お探しの方は最後までお見逃しなく!!

【目次】
◆ 「Ref.5712/1R-001」 『ノーチラス プリコンプリケーション』18KRG
◆ まとめ

「Ref.5712/1R-001
ノーチラス プリコンプリケーション』18KRG

2022年秋に発表された、18KRG(ローズゴールド)ケース・ブレスレット仕様の「Ref.5712/1R-001」。

ケース・ブレスレットと同系色のブラウン文字盤を備えて登場したこちらは、高級感に溢れる印象というよりは、派手過ぎず上品な仕上がりとなっています。ちなみに、2006年に登場した18KRG(ローズゴールド)ケース×革ベルト仕様の「Ref.5712R-001」が今なお販売されていますので、今回ご紹介のモデルが登場した際は、正直驚きを隠せませんでした。

ここで本題へと入る前に、これまで発表されてきた『ノーチラス プチコンプリケーション』について簡単にご紹介いたします。

2005年に登場し、僅か1年のみの製造期間という短命で終わってしまった「Ref.3712/1A-001」。

登場した翌年にはマイナーチェンジを経て「Ref.5712/1A-001」へと切り替わったため、製造数が非常に少なく、市場でもほぼ見かけない希少モデルとなっています。「Ref.5712/1A-001」の人気急騰の結果、今まで以上に注目を集めることとなり、探されている方が多い印象のレアピースです。


*「Ref.5712/1A-001


*左:「Ref.5712G-001」 右:「Ref.5712R-001

2006年には、『ノーチラス』生誕30周年記念として、SS(ステンレス)仕様の「Ref.5712/1A-001」、18KWG(ホワイトゴールド)仕様の「Ref.5712G-001」、18KRG(ローズゴールド)仕様の「Ref.5712R-001」が同時に発表されています。

多機能モデルでありながら、巧みなレイアウトによる高い視認性と8.52mmという薄さから、デザイン性、実用性ともに非常に優れたモデルとなっています。スポーティー感の強いSS(ステンレススチール)、重厚感のある18KWG(ホワイトゴールド)、高級感漂う18KRG(ローズゴールド)と、そのどれもに良さがあり、いざ購入しようと思っても悩んでしまいますね。

ノーチラス プチコンプリケーション』についてご紹介したところで、本題に話を戻します。

文字盤は、4時~5時位置のスモールセコンド、7時~8時位置のムーンフェイズ、その外周の日付指針表示、10時~11時位置のパワーリザーブ表示と、全てに無駄がない絶妙なデザインとなっています。『ノーチラス プチコンプリケーション』が登場する前までは、三針仕様の『ノーチラス』しかありませんでしたので、初登場時の衝撃は未だに忘れません。

ノーチラス』はどのモデルも非常にカッコよく、美しい仕上がりとなっていますが、こちらのモデルはデザインもさることながら、実用性も抜群です。複雑機構を搭載しながらも、三針モデルである「Ref.5711」と同様のケース径40mm、ケース厚0.22mmとなっており、着用感や腕に乗せた時のバランスが非常に良くなっています。これは是非とも実際に時計を見て、触って、体感していただきたいです。

これまでは腕周りのサイズを広げる際に、1.5コマ幅のコマを買い足す必要がありましたが、こちらにはロック可能な”調整システム付き折り畳み式バックル(特許取得)”が搭載されているため、容易に腕周りのサイズ調整が可能となりました。実用性が上がっただけでなく、経済的にも嬉しい仕様となっていますね。

サファイアクリスタルのスケルトンバックから覗くムーブメントは、マイクロローター搭載の極薄型自動巻ムーブメント「Cal.240」をベースとした「Cal.240 PS +IRM +C +LU」。実は、初代『ノーチラス プチコンプリケーション』の登場から現在に至るまでの約20年間、ベースムーブメントは変わっていません。これは、改良の余地が無い程素晴らしいムーブメントであり、【パテックフィリップ】の高い技術力が体現されている証拠と言えるでしょう。

保証書日付は2022年12月。ルーペで見た時に分かる程度の保管スレはございますが、ブレスレットの調整もされていない未使用品です。

気になる販売価格は、30,800,000円(税込)

おいそれと手が出せる価格ではございませんが、この美しさと高級感は、是非とも店頭にて体感してみていただきたい逸品です。

まとめ

待望の2022年新作モデル「Ref.5712/1R-001」をご紹介しましたが、未使用でこの販売価格というのは他を見てもなかなかないのではないでしょうか。超絶モデルということもあり、次回の入荷も直ぐには期待できないと思います。お探しだった方は、早めのお問い合わせをお待ちしております。

引き続き、魅力的な【パテックフィリップ】の時計をお届けして参りますので、次回のパテック論を是非とも楽しみにお待ちください!

ではまた!

●この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。

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