2015年頃まで「相場全体が高いときには高く」、「安いときには安い」という傾向が見られたパネライの人気モデル。
しかし、2017年からはそういった動きをしなくなり「相場全体が上昇傾向であるにもかかわらず、値下がり」という様子が見られるようになりました。
そして、その後は目立った値動きをしなくなった状態が続いていたわけですが、2023年になって「久々に上昇」というケースが見られるようになってきました。
今回紹介するのは、PAM00001でありますが、前回のこれを紹介したのは2018年8月。その時点で、この1番は41万円で購入可能となっていました。
PAM00001は、1997年にデビュー。”1番”というリファレンスの通り、パネライの最もオーソドックスなモデルであるわけですが、2002年には『裏スケの111番』が出たことにより生産終了となっています。
この1番は、生産されていた時期ゆえに、発光塗料がトリチウムのモデルが存在。それらは特に、中古相場において高値となっている傾向があります。
また1番は、リシュモン後のパネライとしては最古のモデルにあたるため、中古相場は111番などと比較して高めといった傾向があったわけです。
そうであるにもかかわらず、1番は2018年時点で41万円という状態。これは、かつての1番に対する印象からすると「評価されなくなってしまった」といえた相場だったといえます。
そんな1番でありますが、2023年の今、他のパネライが上昇する例にもれず、きちんと上昇傾向という様子。
現在水準は、なんと約59万円となっており、過去最高値更新いっても差し支えないレベルに到達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年8月 の安値 |
2023年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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オフィチーネパネライ
ルミノールマリーナ PAM00001 |
中古 | 5年 4ヶ月 |
¥410,000 | ¥591,600 | 181,600 | 144.29% |
先のように、この1番には、トリチウム世代のモデルが存在するわけですが、それら要素を含んだ年式のモデル(B番の途中まで)は、ルミノバ個体よりも高値という傾向があります。
現在の約59万円という価格を見ると、「トリチウム個体なのでは?」と思われるかもしれませんが、これはルミノバ個体。
1番全体のボトム価格が約59万円という状態なのです。