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フチありでもヴィンテージな雰囲気、ロレックスサブマリーナ5513

5513フチありバージョンの現在相場は過去相場から約30万円値上がり状態の60万円台といったところですが、これより遥かに数が多くごく最近まで作られていた14060、もしくは14060Mの相場も40万円台後半といったところなので両者の価格差を比較すると、そんなにバカ高いというわけではありません。80年代中盤の“移行期”に作られたその他のスポロレの相場も、5桁リファレンスより若干高いという印象なので、その例にもれないという感じです。

5桁リファレンス時代のスポロレと比べると数が少ない80年代中盤のモデル。高級腕時計という存在の市民権が今よりかなりマニアックな存在だったというだけでなく、80年代中盤のモデルは16800016550のようにロレックスにしては珍しい短命モデルが幾つか存在します。

よって、生産年数的にも当時の流通量を推測しても、5桁リファレンスより明らかに数が少なさそうな80年代ヴィンテージ。にも関わらず、5桁リファレンスとほぼ同額、もしくはちょっと高めという相場は、その希少性を考慮すると安いと思うのです。

確かに、フチありという存在は4桁特有のクラシカルな雰囲気とは離れている印象です。よって、フチなしバージョンの相場がフチありより30万円高いというのも自然なこと。しかし、フチありでも実際に実物を見るとその独特なクラシカルな雰囲気に対して魅力的だという印象になる人は多いと思います。

筆者は先日「女子SPA!」の取材を受けたのですが、その際聞かれたのは「女子がつけていて男性ウケする腕時計」という内容でした。

記者さんから聞いて「おっ」と思ったのは“あえて男性モノの腕時計でお願いします”ということ。

確かに、女性が男性用腕時計をしていたら高感度が高そうです。

そして、その取材を受けた数日後、電車に乗っていたらこの5513のフチありバージョンをした若い女性を発見したのです。実際その姿をみて、想像以上にぐっときました。

ということで、もしも女性がこの記事を見ていたならば、男性ウケという“別の投資”にも使えるのがこの5513の良さ。

ふとしたきっかけから、5513(フチあり)の実物を見て、写真で見る印象以上に4桁特有の雰囲気を感じ、今サブマリーナノンデイトを買うならこれがお買い得だな、と思ったのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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