AMGとのコラボモデルであるPAM00108は、2018年水準と比べて値上がり傾向となっているのですが、これは「評価されている」状態だといえます。
2018年水準と現在水準とでは「値上がりしていて当然」と思われるかもしれませんが、実はパネライは2017年から数年にわたって停滞気味といった現象があったため、2018年⇒現在で「上昇」となっているのはそれなりに特筆すべき点。
とはいえ、2023年頃から、初期リシュモンのレギュラーモデルを中心に、相場が上昇するようになったため、2025年現在では「2018年よりも上昇」というパネライがあることについては、特に驚くニュースだとはいえません。
しかしながら、ルミノールクロノの場合、不思議と現在でも“反応していない”というモデルが多く存在。
ルミノールクロノは、まさに初期リシュモンのモデル。また、ベースムーブメントはエルプリメロを搭載し、当時のルミノール系の最上級モデルといった役割を担っていた存在であります。
そういった内容であるにも関わらず、現時点で72番などは2017年水準と同程度かそれよりも安価といった状態。他のルミノールクロノでも同様の状態は珍しくありません。
そういった事情があるなかで、このPAM00108については2018年2月水準に対して上昇となっているわけですから、この値動きには「優秀」だといえる側面があるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年2月 の安値 |
2025年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
オフィチーネパネライ
ルミノールクロノ PAM00108 |
中古 | 7年 0ヶ月 |
¥1,713,600 | ¥1,982,400 | 268,800 | 115.69% |
PAM00108は2018年2月時点で約171万円となっていたのですが、現在では約198万円。この7年間で約26万円の上昇といった動きになっています。
2018年時点でこの108番は170万円台という水準に達していたわけですが、その時点で他のルミノールクロノと比較して「高値」といった傾向。さらに、他のルミノールクロノよりも活発に値動きするという側面もありました。
108番はAMGとのコラボモデルですが、通常、「自動車メーカーとのコラボ腕時計」は意外と評価されないという傾向があるなか、この108番は以前から評価される傾向があります。
ちなみに、記事準備中にもう1つ198万円の個体がありましたが、そちらはすでに売り切れといった状態。
そういったことからしても、やはりPAM00108は人気があるのだと感じます。
ちなみに、この世代のパネライには、もう1つ「AMGとのコラボ」が存在。
それが105番なのですが、そちらは「WGモデル」という更に高級な内容で、ベースムーブメントはフレデリックピゲであります。
まさに、ルミノールクロノの最上級ともいえる105番ですが、現在水準はなんと約182万円。
WGモデルであるにも関わらず、この108番よりも安価なのです。
108番よりも105番のほうが安価となっている今、どちらを買おうかと悩むのは「贅沢な悩み」だといえるでしょう。
105番は、長年108番よりも「高い水準」だったものの、革ベルトモデル。その一方で、この108番はブレスレット。105番が108番よりも安価な今、迷ったらどちらも買うというのは、悪くない判断だと思います。