2002年に「男性向けカルティエ」として華々しくデビューしたロードスター。
最大の売りは、ストラップがワンタッチで脱却できるという点で、SSモデルの場合、最初からブレスレットと革ベルトがセット。豪華な付属品が魅力だったといえます。(中古個体では付属していない場合がある)
しかしながら、その後ロードスターは女性向けサイズが増加し、いつしかシリーズが廃止。
近年では「あまり知られていないモデル」となっているように思います。
さて、2022年以降といえば、特に2000年前後に現行だったカルティエが目立って上昇するといった動きがありますが、それに該当するのはサントスガルベ、パシャ、タンクなどロングセラーといえるシリーズであります。
このロードスターは、2002年に登場した新しいモデル、なおかつタンク等といった有名シリーズの派生でもないため、「完全新規のモデル」です。その一方、現在ではすでに廃止となっているため、評価がどうなるか気になるところでした。
しかし、ロードスターの相場は2023年から上昇。見事に他のカルティエ同様、「値上がりする」という動きとなったのです。
初期世代のロードスターには、いくつかの黒文字盤と銀文字盤がありますが、少なくとも2016年から2022年頃にわたっていつでも25万円程度で購入可能だったといえます。
それが2023年2月になるとロードスターは30万円以上という水準に上昇。また、去年の12月には30万円台後半に達していたのです。
そして今、ロードスターは40万円台に達している様子。2023年から約2年という期間での価格ステージ変化となったのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年2月 の安値 |
2025年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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カルティエ
ロードスター W62001V3 |
中古 | 8年 1ヶ月 |
¥257,040 | ¥415,000 | 157,960 | 161.45% |
今回は、“黒/銀文字盤”のW62001V3を例としましたが、前回これを記事で取り上げた2017年2月時点では約25万円となっていました。
それに対して現在水準はなんと約41万円。
他のカルティエに見られるように「結構高くなった」という値動きをしたといえます。
なお、去年の12月時点で「30万円台後半」ということをお伝えした銀文字盤(W62000V3)も現在40万円台となっているのですが、ボトム価格がBランク。ABランク以上は50万円以上となっているため、今回はこの黒文字盤であるW62000V3を取り上げた次第であります。
銀文字盤を見ると、ABランク以上については50万円以上になっているものの、それ以外については40万円台程度といったところ。
40万円台という価格ステージでも、「ずいぶん高くなった」といえる状態に変わりないでしょう。