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カルティエサントスガルベLM、ノーチラスのような可能性を秘めているかも

カルティエがリシュモングループ入りする以前から基本形が変わらないこのモデル

確かにカルティエにはパシャタンクなど、歴史あるモデルが多々ありますが、その中でも最も原型をとどめているのがこのサントスガルベでしょう。

この記事のサントスガルベは90年代ごろからの長寿モデルであり、メンズサイズちょっと前に生産終了となりましたが、女性用は今でも現行です。

この記事のモデルは90年代からのモデルという表現になってしまうのですが、80年代ごろにあったモデルとほとんど形は変わっていないのです。

これだけ形が変わらず長く生産され続けているというのは、それだけで非常に価値がある事だと思います。

長らく形が変わっていないというモノで他に思いつくのはノーチラスです。

ノーチラスはかつてそれほど評価されていませんでしたが、現在の評価は“誰もが憧れる時計”という存在

ですから、このノーチラス的な要素を持っているサントスガルベも再評価されても良さそうだと思いますが、当のカルティエがメンズサイズをカタログから落としてしまったのがもったいない。

ちょっと前まではXLサイズという流行りの大きめのサイズを展開したりとサントスガルベにも力を入れていたのですが、なかなか販売が伸びなかったのかもしれません。

リシュモンのように巨大な企業となってしまったら、短期的な数字が重要でしょうから、数字が良くないモデルは即落とし、他のモデルに力を注ぐということになるのは分かります。

その点、オーナー経営のパテックフィリップは短期的な数字に左右されず、自社のモデルを大切にすることができます。

そうして一時は不人気だった(というより20年ぐらい不人気続きだった)ノーチラスを見事世界中で憧れられるモデルにしたのです。

せっかくサントスガルベという歴史あるモデルと伝統を持っているカルティエというブランドを抱えているのですから、リシュモンもノーチラスの事例を見習うべきだと思います。

サントスシリーズのサントス100は今でも現行モデルであり、サントス自体の生産は続いているのですが、サントスガルベノーチラスのような可能性を秘めていると思います。

実際、女性用のサントスガルベの定価は、同じ2針クオーツのタンクフランセーズよりだいぶ高く、カルティエもこのサントスガルベを大事にしている側面があります。

ですから、もう一度サントスガルベの男性用を復活させ長期的に力を注げば、カルティエの象徴的なモデルとして強いものになると思います。

ちなみに、現在のサントスガルベの相場はパッと見た感じ把握するのが難しい状況です。

なぜなら、同じように見える男性用でもクオーツと自動巻が存在し、長寿モデルであるが故に程度の悪いものと良いものが混在しているからです。

クオーツの相場は10万円台前半というモノも多い状況ですが、自動巻は20万円台前半といったところ。

なお、自動巻のLMサイズの場合、最近は24万円前後なためタンクフランセーズなどより若干高い評価です。

カルティエ サントス サントスガルベ¥239,800〜¥1,958,000(2024年3月28日現在)
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