つまりこのデイトナ、2015年の8月から1年ちょっとで約35万円値上がりしたということです。
2015年といえば、腕時計が全体的に高くなっている時期でしたから、昔の相場を知る方にとっては「高い買い物」という印象だったかもしれません。
実際、この16520黒文字盤も28万円程度値上がりしてしまっていたわけですから、28万円余計に払う必要があるという印象になります。
仮に2010年に欲しいと思ってコツコツ貯金をしていた方がいたならば、欲しいと思った当時の価格に加えて現在のエアキング1本分の値段を追加する必要があるわけです。
まして、2010年当時、28万円でサブマリーナデイト(16610)が買えたため、より一層悔しさは増すはずです。
そして、デイトナを買うためにコツコツ貯めていたけれど、デイトナが高くなりすぎたので諦めて、他の時計を買ってしまおうという発想になったかもしれません。
しかし、その状態でもデイトナを買うというのが正解だったのです。
事実、28万円の値上がり状態だったデイトナは、その時点より35万円も高くなったわけです。
以前より、一回「高くなった」と思っても、その時点の“常識”を破る形で、それよりもっと高くなる腕時計の事例を紹介しました。
そして、それがまさしく超有名モデルのデイトナ黒文字盤で起こったのです。
これは非常に面白い事態だと思います。
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