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現在相場考察

約175万円という値上がりとなっている、デイトジャスト1630

2025年4月9日更新
ロレックスのデイトジャスト1630について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年2月の安値と2025年4月の安値を比較し現在相場を考察。この3年2ヶ月での変動は175万5200円の値上がりだった。

デイトジャスト 1630についての考察(2025年4月)

オイスタークォーツといえば、機械式とは異なる見た目を採用してるわけですが、実はそういった見た目でも「機械式ムーブメント」を搭載するモデルがあります。

それが、1976年に「オイスター50周年」を記念して出されたモデル。特に、オイスターパーペチュアルデイト1530は有名な存在だといえます。

しかしながら、実はオイスター50周年記念モデルにはもう1つが存在、それがデイトジャスト1630であります。

実は筆者、「オイスター50周年イコール1530」と思っており、今回改めてこのあたりのモデルを再確認するまで、デイトジャスト1630の存在を認知していませんでした。

今年といえば、オイスタークォーツの見た目を彷彿とさせるランドドゥエラーが登場したわけですが、その先祖ともいって良いモデルが、この1630だといえます。

オイスター50周年記念モデルは、SSがオイスターパーペチュアルデイト、コンビがデイトジャストとして出されたわけですが、SSの場合、ベゼルがスムースであるため、ランドドゥエラーに近いのは、このデイトジャスト1630だといえます。

さて、オイスターパーペチュアルデイト1530といえば、長年他のオイスターパーペチュアルデイトに対して、圧倒的高値といった水準となっており、2023年7月時点で260万円台という価格帯に達した経緯があります。

そのため、オイスター50周年記念モデルは、「以前から高値」という印象があるのですが、実はこのデイトジャスト1630については、少し前まで180万円台で購入可能。つまり、オイスターパーペチュアルデイト1530よりもだいぶ安かったのです。

そんなデイトジャスト1630でありますが、今回ランドドゥエラーが登場したことによって、注目されるようになったためか、相場が一気に上昇。

現在水準は約279万円となっており、1530よりも高値となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年2月
の安値
2025年4月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトジャスト
1630
中古 3年
2ヶ月
¥1,042,800 ¥2,798,000 1,755,200 268.32%

今回、この1630は約175万円という値上がりとなっているわけですが、その一方でオイスターパーペチュアルデイト1530は値下がりといった状況。

1530は2023年7月時点で約260万円に達していたのですが、現在では約214万円となっています。

1630が値上がりした一方で、1530は値下がりとなっているわけですが、1630が伸びた原因は、筆者のように「1630という50周年記念モデルがある」ということに気づいていなく、今回のランドドゥエラーをきっかけとして気付いた人が多い、ということもあるかもしれません。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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