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現在相場考察

6年前とほぼ同じ価格で購入可能、クラシック5140BB/29/9W6

2025年4月16日更新
ブレゲのクラシック5140BB/29/9W6について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年2月の安値と2025年4月の安値を比較し現在相場を考察。この6年2ヶ月での変動は0万2100円の値下がりだった。

クラシック 5140BB/29/9W6についての考察(2025年4月)

5年ぐらい前まで、派手な値動きをするのはスポーツ系に限る、という印象がありましたが、今やドレス系でも「派手な変動」は珍しくありません。

例えばですが、パテックフィリップカラトラバでは、5000Jといったモデルが2022年に90万円以上の上昇。また、カルティエでは、90年代後半頃のモデルなどで「数ヶ月で数十万円高」といった現象が起こるなど、派手な変動をするモデルが増えています。

そういったことから、老舗ブランドのドレス系ウォッチは、5年前などと比べると「ずいぶん高い」と思われることだと思います。

しかしながら、このブレゲクラシックについては、なんと6年前とほぼ同じ価格で購入可能といった状態。

この5140BB/29/9W6というモデルは、WGケースのエナメル文字盤モデルで、筆者個人的に好きなブレゲであります。

パテックフィリップの場合、エナメル文字盤を採用しているカラトラバは通常モデルよりも「更に高い」という印象があるのですが、5140BB/29/9W6は6年前水準から変化なし。

6年前において、5140BB/29/9W6は148万円といった相場だったわけですが、当時、同じ価格帯に位置したカラトラバ5000J5032J。どちらも145万円程度となっていました。

また、5000Jなどよりも1世代新しい5196についても、WGの5196G-001が約167万円。

つまり、2019年時点では、この5140BB/29/9W6と上記カラトラバらが同じような価格帯に位置したわけで、「どれにしようかな」と迷えるような状態だったといえます。

それが今や、カラトラバはいずれも5140BB/29/9W6とは異なる水準に位置。

5000Jは約233万円、5032Jは約287万円、5196G-001は約268万円と、約147万円で購入可能な5140BB/29/9W6とは、比べ物にならないぐらい高くなっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年2月
の安値
2025年4月
の安値
変動額 残価率
ブレゲ
クラシック
5140BB/29/9W6
中古 6年
2ヶ月
¥1,480,000 ¥1,477,900 -2,100 99.86%

2019年水準との比較でも、ほぼ変わっていないといえるブレゲ5140BB/29/9W6は、今の時計選びにおいて、ある意味貴重な1本だといえます。

「高くて買えない」という意見を見ることがありますが、本当にそう思っているのであれば、ぜひこの5140BB/29/9W6は狙い目だと思います。

ブレゲというブランドにしても、エナメル文字盤という要素にしても、見た目の良さにしても、5140BB/29/9W6が2019年水準と変わりない状態で購入できるというのは、お得感が強いといえるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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