5年ぐらい前まで、派手な値動きをするのはスポーツ系に限る、という印象がありましたが、今やドレス系でも「派手な変動」は珍しくありません。
例えばですが、パテックフィリップのカラトラバでは、5000Jといったモデルが2022年に90万円以上の上昇。また、カルティエでは、90年代後半頃のモデルなどで「数ヶ月で数十万円高」といった現象が起こるなど、派手な変動をするモデルが増えています。
そういったことから、老舗ブランドのドレス系ウォッチは、5年前などと比べると「ずいぶん高い」と思われることだと思います。
しかしながら、このブレゲクラシックについては、なんと6年前とほぼ同じ価格で購入可能といった状態。
この5140BB/29/9W6というモデルは、WGケースのエナメル文字盤モデルで、筆者個人的に好きなブレゲであります。
パテックフィリップの場合、エナメル文字盤を採用しているカラトラバは通常モデルよりも「更に高い」という印象があるのですが、5140BB/29/9W6は6年前水準から変化なし。
6年前において、5140BB/29/9W6は148万円といった相場だったわけですが、当時、同じ価格帯に位置したカラトラバは5000Jや5032J。どちらも145万円程度となっていました。
また、5000Jなどよりも1世代新しい5196についても、WGの5196G-001が約167万円。
つまり、2019年時点では、この5140BB/29/9W6と上記カラトラバらが同じような価格帯に位置したわけで、「どれにしようかな」と迷えるような状態だったといえます。
それが今や、カラトラバはいずれも5140BB/29/9W6とは異なる水準に位置。
5000Jは約233万円、5032Jは約287万円、5196G-001は約268万円と、約147万円で購入可能な5140BB/29/9W6とは、比べ物にならないぐらい高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年2月 の安値 |
2025年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ブレゲ
クラシック 5140BB/29/9W6 |
中古 | 6年 2ヶ月 |
¥1,480,000 | ¥1,477,900 | -2,100 | 99.86% |
2019年水準との比較でも、ほぼ変わっていないといえるブレゲの5140BB/29/9W6は、今の時計選びにおいて、ある意味貴重な1本だといえます。
「高くて買えない」という意見を見ることがありますが、本当にそう思っているのであれば、ぜひこの5140BB/29/9W6は狙い目だと思います。
ブレゲというブランドにしても、エナメル文字盤という要素にしても、見た目の良さにしても、5140BB/29/9W6が2019年水準と変わりない状態で購入できるというのは、お得感が強いといえるでしょう。