5桁世代のロレックスにおいては、エントリーモデルとして、エアキング、オイスターパーペチュアル、オイスターパーペチュアルデイトの3つが存在していました。
エアキングはSSのみ、コンビ以上となるとオイスターパーペチュアルという棲み分けだったのですが、「デイトあり」、すなわちオイスターパーペチュアルデイトとなるとSSモデルが選択可能だったのです。
つまり、ノンデイトの場合は「SS=エアキング」、「コンビ以上=オイスターパーペチュアル」となっていたわけですが、デイト付きモデルの場合は「オイスターパーペチュアルデイト」の1つとなっていたわけです。
さて、ロレックスにはフルーテッドなどいくつかのベゼルが用意されていますが、これらエントリークラスのモデルには、「フルーテッドの代わり」といった感じでエンジンターンドベゼルが用意されていました。
フルーテッドは、K18素材となっている一方で、エンジンターンドはSS素材。
5桁世代においては、このエンジンターンドベゼルモデルがエアキングとオイスターパーペチュアルデイトに用意されていたのです。
しかしながら、今となっては「エンジンターンドベゼル」を採用しているモデルは消滅。
また、エントリーモデルはオイスターパーペチュアルが担っており、カラフルな文字盤の人気度が高く、一部は定価を大きく上回る状態となっています。
今では消滅状態といえるエンジンターンドベゼルですが、いつまであったかというと2007年登場の116世代にまで存在したといえます。
これらエントリー系は、2015年をもって現在のラインナップ構成になったといえるため、2007年から2010年代前半までラインナップされていた6桁世代が「最後のエンジンターンドベゼル」だといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年4月 の安値 |
2025年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
ロレックス
オイスターパーペチュアルデイト 115210 黒文字盤 |
中古 | 2年 0ヶ月 |
¥756,844 | ¥953,000 | 196,156 | 125.92% |
エンジンターンドベゼルを搭載する「オイスターパーペチュアルデイト」がこの115210なのですが、今となってはオイスターパーペチュアルデイトも消滅。
数年前までは、2007年登場世代と見た目が変わらず、デイトは継続販売されていたのですが、気づいたらと消滅していたといえます。
ですから、この115210は今となっては意外性がある組み合わせ。それでいて6桁世代であるため、何かと「こんなのあったのか」という感覚になる存在だといえます。
そういったことからか、この115210は2023年と比べても値上がり状態となっているわけで、現在水準は約95万円といった状態。
これは2年前に対して約19万円の上昇、といった動きであります。