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現在相場考察

今や90万円台になっている、オイスターパーペチュアルデイト115200青文字盤

2025年5月6日更新
ロレックスのオイスターパーペチュアルデイト115200について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年1月の安値と2025年5月の安値を比較し現在相場を考察。この4年4ヶ月での変動は37万7200円の値上がりだった。

オイスターパーペチュアルデイト 115200 青文字盤についての考察(2025年5月)

2013年頃まで、ロレックスの“エントリー”に相当するモデルは、エアキングオイスターパーペチュアルデイトの2つでした。

今では、エアキングはスポーツ系にシフトし、ノンデイトのオイスターパーペチュアルがその座を担っていますが、そういう構成になったのは実は2015年といった時期なのです。

さて、2015年といえば、オイスターパーペチュアルの文字盤が一新され、「正規店では入手困難」というキャラクターも登場。それが、114300のダークロジウム文字盤ですが、それまでの“プレミアム価格=スポーツ系”という常識を覆したといえます。

ただ、2015年にオイスターパーペチュアルが一新された一方で、「デイト」については、2007年にデビューした状態のまま継続。

ちなみに、2017年時点では、ロレックス公式サイトにおいて、「オイスターパーペチュアルデイト」の項目はなく、「デイトジャスト」カテゴリの中に「デイト」として115200はひっそり存在していました。

そして、2020年にはオイスターパーペチュアルはモデルチェンジを受けたわけですが、それでも「デイト」の115200は従来通り継続販売されていたのです。

そんな115200ですが、2021年頃をもって生産終了。ひっそりと「オイスターパーペチュアルデイト」はシリーズ廃止となったといえます。

この115200は2020年頃までにおいて「ロレックスとしては最も値動きしない部類」という傾向がありました。

2012年からアベノミクス後における相場変動は10万円程度。また、2017年から2020年にかけて10万円程度の変動をしたわけですが、そうなるまでに3年以上という期間を要しています。

ちなみに、これまで記事では黒文字盤を追っていましたが、アベノミクス直前の2012年11月水準が約33万円、2017年10月水準が約43万円、2020年12月水準が約53万円といった相場でした。

今回は、115200の青文字盤を取り上げますが、青文字盤は2021年1月時点で約58万円と、黒文字盤よりも若干高い価格帯に位置していました。

そんな青文字盤でありますが、現在水準はどうなっているかというと、なんと約95万円。

これまで「動かいない」という印象だったオイスターパーペチュアルデイトは、以前とは全く異なる価格帯に位置しているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年1月
の安値
2025年5月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
オイスターパーペチュアルデイト
115200
青文字盤
中古 4年
4ヶ月
¥580,800 ¥958,000 377,200 164.94%

2021年春頃まで、40万円台や50万円台という水準が当たり前だった115200が、今や90万円台になっているわけですが、「いつ」が変動のきっかけだったかというと、2021年だといえます。

115200は、2021年を境目に異変が起こっており、60万円台⇒70万円台⇒80万円台というようにどんどん相場が伸びていった形跡があります。

こういったことからすると、115200は「生産終了」によって“伸びるようになった”といえるわけですが、近年シリーズ廃止となったのに「相場変動しない」というモデルが目立つ中、真逆の動きをしてるといえるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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