ロイヤルオークやロレックススポーツモデルというと、ストラップはブレスレットというイメージがあります。
しかしながら、K18モデルの一部には、革ベルトモデルが存在。デイトナでは16518から始まる系譜がそのポジションとなっています。
デイトナの16518は1992年に登場したモデルですが、興味深いことに、ロイヤルオークの革ベルトモデルが初登場したのも1992年なのです。
1992年登場の14800から、ロイヤルオークの革ベルトモデルがラインナップされたのですが、当初は、ケースと革ベルトの付け根部分のデザインが現在と異なりました。
それが、2001年登場のオフショアのラバーベルトから、“付け根部分がブレスレットのデザイン”といった現在の形状に変化し、2005年登場の15300から、そのデザインが通常の3針モデルにも採用された経緯があります。
そういった意味で、この15300OR.OO.D088CR.02は、現在までラインナップされている、革ベルトロイヤルオークの“基本形の始まり”ともいえるでしょう。
さて、ここからは相場の話ですが、革ベルトのK18モデルというと、SSブレスレットモデルと同水準になっている、という傾向がデイトナでは見られます。
16520と16518の相場は、長年(少なくとも2008年頃から)同じような水準となっているわけですが、ロイヤルオークでは、どういった状態なのでしょう。
現在、15300OR.OO.D088CR.02は約479万円(ABランク以上のボトム価格)といった水準。それに対して、同世代のSSモデルである15300ST.OO.1220ST.01は約469万円となっているため、やはりロイヤルオークでもデイトナと同じ現象が見られるといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年11月 の安値 |
2025年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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オーデマピゲ
ロイヤルオーク 15300OR.OO.D088CR.02 |
中古 | 6年 6ヶ月 |
¥2,458,000 | ¥4,798,000 | 2,340,000 | 195.20% |
なお、記事で15300ST.OO.1220ST.01を取り上げるのが今回初めてなので、腕時計投資ドットコムで確認できる古めの相場を過去の基準としました。
ちなみに、15300STの2018年11月相場は、178万円といったところだったので、2018年⇒現在の上昇幅はSSのほうが伸びているといえます。
また、ロイヤルオークは2020年8月頃から「目立って上昇」するようになった経緯がありますが、2021年4月におけるこの15300ORの相場は396万円であります。
そして、2021年10月になると、15300ORは500万円超えとなり、2022年5月頃には700万円近い水準となっています。
それをピークとして15300OR.OO.D088CR.02は下落した後、今に至るわけですが、470万円台という現在水準は、K18モデルが伸びている今の感覚としては、お得感があるように感じます。