現行世代では見られなくなった「超シンプルなオニキス文字盤」。インデックスが無い、もしくは2Pダイヤのみといったこの文字盤は、ひとめ見ただけで“特別なモデル”といった印象になります。
その見た目の独特さと格好良さから、このタイプのオニキス文字盤は高値となっているのですが、実は数年前まで「通常文字盤からの交換が可能」でした。
筆者は2018年にデイデイトを購入してオニキス文字盤に変更しようとしたのですが、その際問い合わせた結果、オニキス文字盤が15万円、2Pダイヤが30万円といった回答でした。
しかし、2022年時点では「このタイプのオニキス文字盤への交換は不可」という回答。
オニキス文字盤の相場は以前から高値でしたが、そうなったためか、相場はより伸びたといえます。
なお、こういったタイプのオニキス文字盤はデイデイトだけでなく、デイトジャストにも設定。16233や116233では、不思議と2Pタイプのオニキス文字盤が多いといえます。
最後の2Pダイヤオニキス文字盤といえるのが、116233でありますがこれまで記事でお伝えした相場は以下の通り。
近頃、デイトジャスト自体の相場が全体的に伸びているということもありますが、2023年⇒2024年でもオニキス文字盤は「上昇する」といった動きを見せていたのです。
そんな116233のオニキス文字盤ですが、現在相場はどうなっているかというと、意外なことに値下がりしている様子。
2024年3月に280万円台だったのが、現在では約250万円となってしまっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年3月 の安値 |
2025年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
デイトジャスト 116233 オニキス文字盤 |
中古 | 1年 2ヶ月 |
¥2,878,000 | ¥2,505,000 | -373,000 | 87.04% |
このオニキス文字盤は、2024年3月水準に対して約37万円安となっているわけですが、他のデイトジャスト相場を見ると、2024年から現在にかけて“伸びている”という印象があるため、オニキス文字盤には「お得感がある」といえます。
このタイプのオニキス文字盤は、今や手に入らないわけでデイデイトの中古個体は今やゼロといった状態。
2023年1月時点で18238のオニキスは約738万円となっていましたが、通常文字盤の18238が現在約238万円といったことを考慮すると「オニキス文字盤はかなりな評価」だといえます。
116233はデイトジャストであるため、「デイデイトと同じぐらいの差があるのが当たり前」とは思いませんが、“デイトジャスト相場が伸びている”という点や“オニキス文字盤が希少”ということを考慮すると、値下がり傾向となっている今の状態は検討する価値があると思います。