筆者が個人的に好きな世代のデビルプレステージが、1990年代後半頃に現行だった世代であります。
この頃のデビルの特徴は、なんといっても「シンプル」な見た目。
2000年代前半頃から、デビルの文字盤には「DeVille」といったロゴが入るようになりましたが、90年代後半世代には「OMEGA」表記しかないのです。
筆者としては、この「ド・シンプル」ともいえるデビルの表情が好みで、立体的な文字盤と細めのドルフィン針が奏でる世界観がたまらないといえます。
さて、近頃といえばオメガの相場が「上昇傾向」という様子があり、特に2022年春以降といった時期において右肩上がりとなっているため、全体的に上昇傾向といった印象があります。
しかしながら、この世代のデビルについては、そこまでの上昇傾向が見られず、現在でも3針(2針+スモセコ)モデルが10万円台前半で購入可能といった状態でもあります。
今回取り上げるのは、クロノグラフモデルの4540.31ですが、これについては2021年から現在にかけて、値上がり傾向が見られる様子。
2021年6月時点で約17万円といった水準だったのが、現在では約23万円。
この4年間での上昇額は約6万円といった規模ですが、残価率は約136%と、1.4倍近い上昇をしたといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年6月 の安値 |
2025年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
オメガ
デビル プレステージ 4540.31 |
中古 | 4年 1ヶ月 |
¥170,280 | ¥233,200 | 62,920 | 136.95% |
この世代のデビルのクロノグラフモデルには、ブレスレットと革ベルトモデルがあるのですが、現在相場はどちらも変わらず20万円台前半だといえます。
筆者個人的には革ベルトモデルが好きなのですが、他モデルの相場や定価の観点から、「革ベルトとブレスレットが同じ相場」の場合、ブレスレットのほうがお得という印象になります。
なお、この4540.31は手巻きクロノグラフ。手巻きのクロノグラフムーブメントといえば、ムーンウォッチに搭載されるレマニアが思い浮かびますが、まさにこの4540.31に搭載されているのが「オメガ1861」、つまりムーンウォッチと全く同じレマニアなのです。
現在、ムーンウォッチ(3570.50)は50万円台となっている一方で、同じムーブメントのデビルは約23万円で購入可能。
また、同じくレマニア搭載のホイヤーカレラも50万円台となっているわけで、「搭載されているムーブメント」という観点では、4540.31のお得さが際立つといえます。
2016年頃時点では、ムーンウォッチは22万円程度、ホイヤーカレラは17万円程度で購入可能だったわけですが、現在では両者ともに50万円台といった相場。
それがこのデビル4540.31の場合、2025年現在でも23万円程度といった価格帯で購入可能であるため、実は狙い目モデルといえるのではないでしょうか。