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現在相場考察

第2世代のK18ブレスレットは実は少数派、オーヴァーシーズ49150/B01R-9454

2025年7月3日更新
ヴァシュロンコンスタンタンのオーヴァーシーズ49150/B01R-9454について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年11月の安値と2025年7月の安値を比較し現在相場を考察。この6年8ヶ月での変動は235万円の値上がりだった。

オーヴァーシーズ 49150/B01R-9454についての考察(2025年7月)

2004年に登場したオーヴァーシーズの第2世代。この世代の特徴は、初代を踏襲しつつ、3針のラインナップをシンプルにし、デュアルタイムといったバリエーションを充実させたことだといえます。

初代の3針モデルは、2つのメンズサイズと自動巻とクォーツが存在。また、文字盤ラインナップが豊富という特徴がありました。

それが2世代目では、3針の文字盤色が「白か黒」という選択肢になり、クォーツは廃止。サイズも1つという展開になったわけです。

ちなみに、2世代目にも青文字盤は存在しますが、限定モデルという扱いかつ、ストラップが革ベルトという内容でした。

ですから、第2世代のオーヴァーシーズでは、ある意味青文字盤を捨てたともいえるのですが、実はもう1つ捨てたといえる要素が存在。

それが、K18のブレスレットモデルであります。

現行にも、第1世代にもK18ブレスレットの3針モデルが存在しますが、なぜか第2世代のK18モデルは革ベルト仕様しかありません。

この記事を書くにあたり、筆者は『本当にK18ブレスレット3針の2世代目が無いか?』と探しましたが、やはり見つからず。2世代目のK18オーヴァーシーズは、革ベルトが基本という展開だったのです。

さて、2世代目のオーヴァーシーズで先ほど「青文字盤がない」と述べましたが、実はクロノグラフに限っては青文字盤が存在。

クロノグラフの青文字盤は、限定モデルという扱いではなく、ストラップもブレスレット仕様であります。

そして、驚くことに、「K18ブレスレットモデル」も実はクロノグラフには存在。

それが、この49150/B01R系でありますが、第2世代では珍しい「ブレスレットのK18モデル」なのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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ヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズ クロノ 49150/B01R-9454 K18PG無垢 オーバーシーズ 自動巻き

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年11月
の安値
2025年7月
の安値
変動額 残価率
ヴァシュロンコンスタンタン
オーヴァーシーズ
49150/B01R-9454
中古 6年
8ヶ月
¥4,580,000 ¥6,930,000 2,350,000 151.31%

オーヴァーシーズは、第1世代からクロノグラフにビッグデイトを備えるという特徴がありましたが、現行世代からは廃止。

この第2世代のクロノグラフが最後のビッグデイト仕様であります。

そういった内容で、第2世代オーヴァーシーズとしては珍しい「K18ブレスレット」というのがこの49150/B01R-9454の面白いところ。

また、グランドセイコーの和紙文字盤のような雰囲気の49150/B01R-9454の白文字盤は、筆者個人的に素敵だと思います。

一見すると、「オーヴァーシーズのK18クロノグラフ」といったように、特段めずらしい要素がないように感じてしまう49150/B01R-9454でありますが、実はなかなかな個性を備えているモデルだといえます。

なお、現在相場は693万円といったところで、同世代のK18デイトナの116528に対して約100万円高といった水準に位置。

SSの場合、デイトナ116520よりも第2世代オーヴァーシーズ(49150/B01A-9095)のほうが40万円以上安価という傾向がありますが、K18についてはオーヴァーシーズのほうが評価されているのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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