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現在相場考察

同じ世代のデイデイトよりも高値、デイトジャスト116238

2025年7月24日更新
ロレックスのデイトジャスト116238について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年11月の安値と2025年7月の安値を比較し現在相場を考察。この3年8ヶ月での変動は128万円の値上がりだった。

デイトジャスト 116238についての考察(2025年7月)

ロレックスは、K18ブレスレットモデルを積極的に展開する傾向がありますが、その筆頭格がデイデイトだといえます。

ドレス系メンズモデルの序列では、デイデイトを頂点としてその他のモデルがラインナップされているわけですが、興味深いことに、5桁世代までは廉価という立ち位置を担っていたオイスターパーペチュアルにまでYGモデルが用意されていた経緯があります。

ですから、もちろんデイトジャストにもYGモデルが用意されていたわけです。

ただ、デイトジャストのK18モデルは、デイデイトとある意味キャラクターがかぶるといもいえるため、今では廃止。

ちなみに、この場合の「デイトジャスト」は男性向けであります。

かつてから、女性向けK18デイトジャストは、プレジデントブレスレットを採用するなど、デイデイト的な役割を担っているため、今も昔も女性向けの最高峰として存在。もちろん、プラチナも用意されています。

それに対して、メンズのデイトジャストの豪華なモデルは、6桁世代(116)が最後。現行126世代からは廃止されています。

ですから男性向けとして、最後のK18デイトジャストが、この116238であるわけです。

さて、近頃といえばK18モデルの上昇が目立っており、特にブレスレットモデルの値上がり事例が多いといえます。

デイデイトと比べると、116238の数は少ないといえるため、今のように「K18ブレスレットへの注目度が高まっている」ような側面があると、高くなっていても不思議ではないでしょう。

では、116238シャンパン文字盤の現在水準はどうなっているかというと、その答えは約377万円。

これは、同じ世代のデイデイトよりも高値という状態であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年11月
の安値
2025年7月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトジャスト
116238
中古 3年
8ヶ月
¥2,498,000 ¥3,778,000 1,280,000 151.24%

現在、同じ世代のデイデイト118238シャンパン文字盤は、338万円といった状態ですが、デイトジャストとなると約377万円。

デイトジャストのほうが40万円近く高値となっているのです。

かつては、同じ世代の比較でデイトジャストのほうが高値というのは考えられなかったといえます。

例えば、「オニキス文字盤のデイトジャスト」と「シャンパン文字盤のデイデイト」といった比較ならばその限りではありません。しかし、「シャンパン文字盤同士の比較」において、デイトジャストのほうが高値というのはこれまでありえなかったといえるわけです。

こういった事が起こったのも、やはり以前にも増してK18モデルに対する注目度が高くなっているからだと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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