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現在相場考察

ついに80万円台に達した、デイトジャスト16233シャンパン文字盤

2025年8月10日更新
ロレックスのデイトジャスト16233について斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年8月の安値と2025年8月の安値を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は4万8800円の値上がりだった。

デイトジャスト 16233 シャンパン文字盤についての考察(2025年8月)

高級腕時計の世界において、「超王道」といえるのがスピードマスターの3570.50とデイトジャストの16233だといえます。

両者は、「超王道」であるために「レア」とは真逆の存在。

そのため、かつては決して“値上がりする”ようなモデルではないと思われていたわけですが、両者とも今では値動きする状態に至っています。

アベノミクス後における3570.50水準は20万円台前半といった状態だったわけですが、それが今や50万円台。

16233(シャンパン)については、38万円程度だったのですが、1年前時点で約76万円に達していました。

そして今にかけても16233は上昇している様子。

シャンパン文字盤の現在水準は約81万円と、ついに80万円台に達した状態であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年8月
の安値
2025年8月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトジャスト
16233
シャンパン文字盤
中古 1年
0ヶ月
¥768,000 ¥816,800 48,800 106.35%

長年、16233は目立って値動きする傾向がなかったといえますが、転機となったのが2021年だといえます。

それまで、16233は「4年で30万円台後半⇒40万円台前半」といった程度の動きだったのが、2021年2月に50万円台に達してから、価格ステージをどんどん更新するようになっていったといえます。

同じ2021年の8月には60万円台に達し、2024年1月には70万円台にまで上昇。

そして今、16233は80万円台になったわけですから、2020年頃までの感覚からすると、びっくりするぐらい動くようになったといえます。

ちなみに、ムーンウォッチの3570.50も2018年から順次価格ステージ更新といった動きとなっているわけですが、こういった「超王道」モデルは、数年に1度価格帯が変わるといった動きをするといえます。

3570.50の場合、価格ステージ変化は以下の通り。

  • 30万円台到達:2018年8月
  • 40万円台到達:2021年11月
  • 50万円台到達:2024年1月
  • それに対して、この16233(シャンパン)はこのようになっています。

  • 50万円台到達:2021年2月
  • 60万円台到達:2021年8月
  • 70万円台到達:2024年1月
  • 80万円台到達:2025年8月
  • どちらも、数年に1度ぐらいのタイミングで価格帯が変化する傾向がありますが、16233のほうがスパンが短いといえる部分があります。

    いずれにしても、こういった「超王道」モデルは、かつては値動きしないと思われていたわけですが、それがこれだけ動くようになったというのは凄いと感じます。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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