高級腕時計の世界において、「超王道」といえるのがスピードマスターの3570.50とデイトジャストの16233だといえます。
両者は、「超王道」であるために「レア」とは真逆の存在。
そのため、かつては決して“値上がりする”ようなモデルではないと思われていたわけですが、両者とも今では値動きする状態に至っています。
アベノミクス後における3570.50水準は20万円台前半といった状態だったわけですが、それが今や50万円台。
16233(シャンパン)については、38万円程度だったのですが、1年前時点で約76万円に達していました。
そして今にかけても16233は上昇している様子。
シャンパン文字盤の現在水準は約81万円と、ついに80万円台に達した状態であります。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年8月 の安値 |
2025年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトジャスト 16233 シャンパン文字盤 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥768,000 | ¥816,800 | 48,800 | 106.35% |
長年、16233は目立って値動きする傾向がなかったといえますが、転機となったのが2021年だといえます。
それまで、16233は「4年で30万円台後半⇒40万円台前半」といった程度の動きだったのが、2021年2月に50万円台に達してから、価格ステージをどんどん更新するようになっていったといえます。
同じ2021年の8月には60万円台に達し、2024年1月には70万円台にまで上昇。
そして今、16233は80万円台になったわけですから、2020年頃までの感覚からすると、びっくりするぐらい動くようになったといえます。
ちなみに、ムーンウォッチの3570.50も2018年から順次価格ステージ更新といった動きとなっているわけですが、こういった「超王道」モデルは、数年に1度価格帯が変わるといった動きをするといえます。
3570.50の場合、価格ステージ変化は以下の通り。
それに対して、この16233(シャンパン)はこのようになっています。
どちらも、数年に1度ぐらいのタイミングで価格帯が変化する傾向がありますが、16233のほうがスパンが短いといえる部分があります。
いずれにしても、こういった「超王道」モデルは、かつては値動きしないと思われていたわけですが、それがこれだけ動くようになったというのは凄いと感じます。