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現在相場考察

300万円未満で購入可能、ロイヤルオークオフショア25721ST.OO.1000ST.08

2025年8月19日更新
オーデマピゲのクロノグラフ25721ST.OO.1000ST.08について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年1月の安値と2025年8月の安値を比較し現在相場を考察。この3年7ヶ月での変動は77万1170円の値下がりだった。

ロイヤルオークオフショア 25721ST.OO.1000ST.08についての考察(2025年8月)

ロイヤルオークのクロノグラフを買おうと思った場合、現在、500万円といった予算が必要になるでしょう。

現行モデルの定価が539万円といった水準なのはもちろん、中古相場の最低ラインも500万円以上といった印象であります。

ちなみに、定価539万円の現行モデルの中古相場は600万円以上と、定価を上回る水準でもあります。

ただ、ロイヤルオークにはオフショアがあり、近頃の相場は、通常のロイヤルオークよりも安価といった傾向があります。

余談ですが、2000年代前半といった時期において、14790青文字盤といった3針ロイヤルオークの新品相場が50万円台だったのに対し、オフショアのラバーベルトモデル、25940SKなどは150万円以上といった水準でした。

ちなみに、その時期オフショアのブレスレットのクロノグラフは130万円台。ラバーベルトのほうが高かったのです。

それが今や、ラバーベルトのオフショアは300万円未満で購入可能である一方、14790の青文字盤は500万円以上となっています。

オフショアは、1993年にデビューした「よりアバンギャルドなロイヤルオーク」でありますが、2000年頃に出たラバーベルトモデルは、アバンギャルドの最高峰といった印象でした。

デビュー時から目立っていたラバーベルトモデルでありますが、近ごろの中古相場ではロイヤルオークシリーズの中で最も安価といった傾向があるのです。

けれども、そんなオフショアでもブレスレットタイプとなると話は別。

現在青文字盤ブレスレットのオフショアを購入しようと思ったら、通常のロイヤルオーク(オフショアでないロイヤルオーク)同様、500万円以上という相場になっているわけです。

しかしながら、そういったブレスレットのオフショアクロノグラフでも、現在300万円未満で購入可能となっているモデルが存在。

それがこの25721ST.OO.1000ST.08であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年1月
の安値
2025年8月
の安値
変動額 残価率
オーデマピゲ
ロイヤルオークオフショア
25721ST.OO.1000ST.08
中古 3年
7ヶ月
¥3,718,000 ¥2,946,830 -771,170 79.26%

25721STという型番は、まさに1993年にデビューした初代のオフショア。

この25721ST.OO.1000ST.08は、その黒文字盤モデルであります。

デビューした正確な時期を確認することはできませんでしたが、2000年頃に出た模様。

2002年頃の新品相場では、なんと青文字盤(130万円台)よりも高い相場となっており、ラバーベルトと同じく150万円台という新品相場でした。

つまり、この25721ST.OO.1000ST.08は、2000年代前半において、最も高値なロイヤルオークの1つだったといえるわけですが、それが今、最も安価なロイヤルオーク(機械式のメンズサイズにおいて)の1つといった状態なのです。

2000年代前半も今も、不思議とラバーベルトと同じ価格帯に位置する25721ST.OO.1000ST.08でありますが、「ブレスレットのロイヤルオーク」が好まれる今において、300万円未満で購入可能というのはお得感があると思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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