2014年にデビューした116660のDブルー文字盤。
スポーツ系初の「グラデーション文字盤」ということもあって、デビューするや否や、入手困難なモデルとして、当時のSSロレックスの中で最も高値な価格帯となっていました。
2015年において、当時現行だったデイトナ116520の中古相場は110万円前後といったところでしたが、116660のDブルー文字盤は、150万円といった価格帯に位置していたのです。
ちなみに、その頃ヨットマスター2の116680も150万円程度といった価格帯。2015年頃といった時期においては、このDブルー文字盤とヨットマスター2が「ツートップ」といえる状態だったわけです。
けれども、2025年現在では両者ともにポジションが変わっている状態。
特に116660のDブルー文字盤は安価となっており、緑サブやGMTマスター2の116710BLNRなどよりも安価といった相場になっています。
そんな116660のDブルー文字盤でしたが、昨年5月時点では久々に200万円以上という水準となっており、最も高値となっていた2022年4月時点に迫る勢いとなっていたのです。
しかし今、Dブルー文字盤のは下落している様子。一旦あった勢いが失われてしまっている状態だといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年5月 の安値 |
2025年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
シードゥエラー ディープシー 116660 Dブルー文字盤 |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥2,028,000 | ¥1,836,000 | -192,000 | 90.53% |
約183万円という現在水準は、2023年2月の約181万円に近いといえます。
116660のDブルー文字盤は、2021年10月時点で150万円台。「長らく相場が動かない」という状態が続いていた後、2022年になると上昇した経緯があります。
2022年3月時点では198万円となり、1ヶ月後の4月には約206万円にまで上昇。
それをピークとして値下がりした結果、2024年1月には約173万円にまで下がっていました。
2022年に200万円以上となった後に、最も安かったのが170万円台。一方、2023年以降として最も高かったのが昨年5月の約202万円であります。
116660のDブルー文字盤は、以前の立ち位置を考慮すると、“価格のポジション”という意味ではだいぶ安価となったといえます。
ちなみに、同じ印象があるヨットマスター2の116680ですが、そちらは現在250万円程度となっており、このDブルー文字盤よりもだいぶ高値な状態です。
最後に、2015年時点の立ち位置と、現在の立ち位置変化を簡単に示したいと思います。
2015年(上から高い順)
116660 Dブルー文字盤、ヨットマスター2 116680
デイトナ116520
GMTマスター2 116710BLNR
サブマリーナー 116610LV
2025年(上から高い順)
デイトナ116520
サブマリーナー 116610LV
ヨットマスター2 116680
GMTマスター2 116710BLNR
116660 Dブルー文字盤