このモデル、オーソドックス故にものすごい数が流通しています。
また、機械式腕時計の入門用とされたことも多く、酷使された個体が多い傾向もあります。
よって、程度の悪い個体が多く、同じモデルでも程度の悪いものと良いもので価格差があるから要注意。
今でも程度が悪いやつは10万円切る個体もありますが、通常に売られている中古腕時計のクオリティが担保されている程度のモノはこの記事のように15万円前後といったところです。
2014年頃の相場は約16万円といったところで、最近はそこからほんのすこしだけ下がったという印象です。
オーソドックスなモデルですが、オーソドックス過ぎて、今更買おうという人も少ないのかもしれません。
しかし、今という時代においてなんとなくクラシカルで、昔の思い出を見つめるような気分に浸れるこのシーマスター300mをサブ時計として買うのもありになりつつあるかもしれません。
ヘリウムガスバブルの機能
ヘリウムガスバブルは、酸素ボンベを使って潜水する際、口から吐き出すヘリウムガスを外に排出する機能。
時計内にヘリウムガスが侵入すると、海底から上がる際、時計内のガスが膨張して時計を壊す可能性を防ぎます。
ロレックスシードゥエラーの場合は竜頭式ではなく、自動でガスを排出させる穴が付いていますが、シーマスターは手動式。
シードゥエラーはねじ込み竜頭でないが故に水が侵入する不安がありますが、手動で竜頭をコントロールできるシーマスターにはそのような不安が無いのが良い点です。また、竜頭を緩めた状態でも50m防水の性能を発揮。
実際、日常用途では使うことがなく、この時計のオーナーでもヘリウムガスバブルを使ったことのある人はかなりの少数派でしょう。
しかし、この目立つメカニズムは、ダイバーズウォッチとして所有満足感を満たす1つのアイテムでることは間違いないと思います。
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