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現在相場考察

じわじわと高くなっている、タンクアメリカンW2609456

2025年10月2日更新
カルティエのタンクW2609456について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年10月の安値と2025年10月の安値を比較し現在相場を考察。この3年0ヶ月での変動は21万4400円の値上がりだった。

タンクアメリカン W2609456についての考察(2025年10月)

かつてのタンクアメリカンは、K18もしくはプラチナモデルのみといった展開でしたが、2017年頃からはSSモデルも用意されるようになっています。

K18のみといった展開だった頃のモデルのメンズサイズは、機械式の3針モデルとクォーツのクロノグラフといった印象があるのですが、それとは別に機械式のクロノグラフも存在します。

クォーツのクロノグラフの場合、現在100万円前後といった水準ですが、機械式のクロノグラフとなると、その相場は全く異なります。

前回、機械式のクロノグラフであるW2609456をお伝えしたのは2022年10月ですが、その際は約161万円となっていました。

では、現在のW2609456水準はどうなっているかというと、その答えは約182万円。

2022年⇒2025年という期間でも、しっかり上昇している様子があります。

本記事で参考とした中古腕時計

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カルティエ タンク アメリカン クロノグラフ XL W2609456 メーカーOH済 K18WG無垢 シルバー ギヨシェ 自動巻き

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年10月
の安値
2025年10月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
タンクアメリカン
W2609456
中古 3年
0ヶ月
¥1,611,600 ¥1,826,000 214,400 113.30%

W2609456は、2017年11月において約127万円といった水準だったのですが、2022年10月になると約161万円に上昇。

その際は、4年11ヶ月という期間で約33万円の値上がりとなっていました。

それに対して今回は、2022年10月からのちょうど3年間で約21万円の値上がり。

派手な値上がりではないものの、W2609456は年々じわじわと高くなっているといえます。

なお、2017年頃において、クォーツのクロノグラフ(K18)は50万円台といった水準でしたが、同じ頃、このW2609456といった機械式クロノグラフは130万円前後といったところ。

2017年時点ではクォーツよりも機械式クロノグラフのほうが2倍以上高値となっていました。

それに対して現在では、クォーツが100万円程度である一方、機械式クロノグラフは約182万円。

W2609456はずっと上昇傾向となっているものの、クォーツに対する倍率は以前よりも狭まっているといえるため、値上がり状態ながら、2017年頃のような「すごく高い」という感覚は弱まっている気がします。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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